◆バドミントン 全日本総合選手権 第5日(29日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ) 女子シングルスの準決勝が行われ、22年の世界ジュニア選手権を制した宮崎友花(山口・柳井商高)が、19年に同大会を勝っている郡司莉子(再春館製薬所)を…
◆バドミントン 全日本総合選手権 第5日(29日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子シングルスの準決勝が行われ、22年の世界ジュニア選手権を制した宮崎友花(山口・柳井商高)が、19年に同大会を勝っている郡司莉子(再春館製薬所)を12―21、21―12、21―11で逆転勝ちし、初の決勝進出を決めた。18歳の新星は「1ゲーム(G)目は相手に対策されて、少し崩れてしまったが、2Gからしっかり切り替えられて、立て直すことができたので良かったです」と安堵(ど)の笑みを浮かべた。
高校1年で世界ジュニア女王となった宮崎は、今夏に全国高校総体(インターハイ)で2連覇を達成。今年はワールドツアーにも参戦し、春にフランスで行われたオルレアン・マスターズで優勝。世界ランクは3位の山口茜に次ぐ日本勢2番手の12位(引退の大堀彩さんをのぞく)に躍進している。今大会は過去4度優勝の山口、過去5度制している奥原希望が棄権。「対戦したかった」相手ではあったが、初の日本一に向けては“チャンス”とも目されている。
準決勝で、まずは難敵・郡司に挑んだ。第1ゲーム(G)は「対策された」と後ろ側を攻め込まれ、12―21で取られた。それでも冷静さは失わない。「強い気持ちで攻めていこう」と気合を入れ直し、ゲームに入ると、1―1から4連続。自ら緩急や変化をつけて、主導権を握った。中盤には左に飛びついて返し、得点すると、観客席は拍手に包まれる。1―1のファイナルGも出だしから7連続で相手につけいる隙を与えず、逆転勝利につなげた。
28年ロサンゼルス五輪を目標に掲げ、成長を重ねる18歳は、30日の決勝で仁平菜月(ヨネックス)と対戦する。今大会は山口・柳井商工高の赤のユニホームを着用しており「優勝するのが目標。気持ちでは絶対に負けない。初めての決勝の舞台。思い切って気持ち出してできたらいい。赤でいい結果で締められたらいいと思います」と、高校最後に最高の思い出をつくる。