2028年ロサンゼルス五輪出場を目指すサッカー男子年代別日本代表の大岩剛監督(52)が13日、都内で続投の就任会見を開き、60年ぶりのメダル獲得へ意気込んだ。今夏のパリ五輪に続いての再任。五輪出場選手に年齢制限が適用されて以降、2大会連続…

 2028年ロサンゼルス五輪出場を目指すサッカー男子年代別日本代表の大岩剛監督(52)が13日、都内で続投の就任会見を開き、60年ぶりのメダル獲得へ意気込んだ。今夏のパリ五輪に続いての再任。五輪出場選手に年齢制限が適用されて以降、2大会連続で指揮を執る監督は初となる。

 異例の続投だ。出場選手の規定が23歳以下となった1992年のバルセロナ大会以降初めて、2大会連続で五輪を指揮することになった大岩監督。「パリ五輪の活動経験を生かしながら、次のロス五輪に向かって行きたい」と決意を口にした。

 パリ五輪ではMF久保建英(レアル・ソシエダード)ら海外クラブに所属する選手らが招集できず、さらに16年ぶりにオーバーエージ枠なしで戦いながら、1次リーグを3戦全勝で首位通過。準々決勝でスペインに敗れたものの、厳しい状況でベスト8に導いた手腕が高く評価された。

 近年は若い年齢から海外でプレーする選手が増加し、ロス五輪に向けてますます困難な選考が予想される。それだけに山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「これ以上の経験値があって、さらに先を目指せる監督はいない」と指揮官に万全の信頼を寄せる。

 新体制の本格始動は来年6~7月ごろの見通し。約3年をかけて、選手層が厚いチームを目指す。パリ五輪では2年半で87人の選手を招集したが、ロス五輪までに「120人」を目標に国際試合で経験を積ませる方針だ。68年メキシコ五輪以来となる、パリで届かなかったメダル獲得へ「期待を成績に反映できる準備をしたい」と意欲を示した大岩監督。パリのリベンジに向けて、力強く第一歩を踏み出した。