前日にオリックスが獲得を発表した広島から海外FA権を行使した九里亜蓮投手(33)が13日、マツダスタジアムで会見を行った。会見場に姿を見せると、自ら「このたび、オリックス・バファローズさんに移籍することに決めました。11年間、ありがとうござ…

前日にオリックスが獲得を発表した広島から海外FA権を行使した九里亜蓮投手(33)が13日、マツダスタジアムで会見を行った。会見場に姿を見せると、自ら「このたび、オリックス・バファローズさんに移籍することに決めました。11年間、ありがとうございました」とあいさつした。

米国への移籍はメジャー契約は厳しい状況だった。自身の挑戦心だけでなく、家族の環境面を重視する考えから海外挑戦は断念。他球団からのオファーもあった中、オリックスへの移籍を決断した。

「もっとうまくなりたいという気持ちを持っていた中で、また一から環境を変えて、パ・リーグという新しいところで、挑戦していきたいという思いがありました」

広島では入団時から先発中継ぎにフル回転し、7年目の20年から先発ローテーションに定着。21年に13勝で最多勝を獲得し、昨季はリーグトップの投球回174回1/3を記録した。中4日もいとわぬ無尽蔵のスタミナが持ち味。オリックスとの交渉でも「1年間、ローテーションを守って、イニングをしっかり投げてくれるところに期待しています」と言葉をもらった。「やっぱり先発としてこだわりを持っています。来年34歳のシーズンですけど、今200イニングを投げる投手がいない中で、そこを達成したい思いもあります」。大きな覚悟とともに、九里が新天地に向かう。