◆朝日杯FS追い切り(11日・栗東トレセン) 第76回朝日杯FS・G1(15日、京都)の追い切りが11日、東西のトレセンで行われた。「考察」は入念に併せ馬を消化し、課題の折り合いに改善が見られるクラスペディアを深掘りした。 課題を一つ一つ、…

◆朝日杯FS追い切り(11日・栗東トレセン)

 第76回朝日杯FS・G1(15日、京都)の追い切りが11日、東西のトレセンで行われた。「考察」は入念に併せ馬を消化し、課題の折り合いに改善が見られるクラスペディアを深掘りした。

 課題を一つ一つ、着実にクリアしてきた。クラスペディアは前走でスタートが良すぎて行きたがってしまったことを踏まえ、この中間は栗東・CWコースで併せ馬を3週続けて消化。近くに馬を置いた状態で折り合いの確認を重点的に行った。前走までに同コースで併せ馬をしたのは、新馬戦の2週前追い切りで2頭併せをしただけ。前走後は2週前に3頭併せ、先週も2頭併せをこなした。

 この日も3頭での併走。G1の最終追い切りとしては“攻めた”内容だ。一番後ろからコーナーで内に入り、直線は楽に抜け出してきた。河嶋調教師も「リズム重視で、リラックスしていました。向こう正面の折り合いも問題なかったです。直線に向いてからの行きっぷりが良くなり、(騎乗した)小崎騎手も『もうひとつ動けるようになっています』と言ってました」と満足そうな表情を浮かべた。

 体形的には短距離向きで、トレーナーは「完成したら短距離馬になると思います」と認めつつも「今のうちならマイルでも。0勝馬ですが、出るからにはしっかり結果を出せるように、やれることをやってきました」と胸を張る。位置取りに関しては「横に馬がビッチリいなければ。自分のリズムならどこでも」と逃げの手も示唆。勝負どころの下り坂でうまく加速をつけられれば、直線が平坦な京都で粘り込むシーンがあっても驚けない。(玉木 宏征)