阪神の育成ドラフト4位・川崎俊哲内野手(23)=日本海L石川=が11日、父への恩返しを誓った。 川崎は石川県輪島市出身。父は地元で「川崎漆器店」を経営し、輪島塗の製造販売を行っている。しかし、1月の能登半島地震で、建築して2年目の店舗が被…

 阪神の育成ドラフト4位・川崎俊哲内野手(23)=日本海L石川=が11日、父への恩返しを誓った。

 川崎は石川県輪島市出身。父は地元で「川崎漆器店」を経営し、輪島塗の製造販売を行っている。しかし、1月の能登半島地震で、建築して2年目の店舗が被害を受けた。「仕事場兼家になってるので、僕の家。お父さんはだいぶんショックを受けていました」。周辺への甚大な被害も重なって、ふさぎ込む父の姿を見たという。

 父はプロ野球選手を目指す夢を後押ししてくれた。川崎は3人きょうだいの末っ子ながら兄は東京に出ており、姉も家業を継げる状況ではないが、これまで後継ぎに関する話題はなかったという。「プロになってほしいという気持ちがあったから、多分言わなかったと思う。これ(プロ入り)を機にお父さんの職場で売れてくれたらうれしい」と大成を誓う。

 目標が実現すれば、輪島塗がグッズ化されて甲子園で販売される可能性もある。「そんなことができたらうれしいです」。早期の支配下選手登録へ気合を入れ直した。