◆プロボクシング▽東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中嶋一輝―同級6位・辰吉寿以輝(12日、後楽園ホール) タイトル戦の計量が11日、都内で行われ、挑戦者の東洋太平洋スーパーバンタム級6位・辰吉寿…
◆プロボクシング▽東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中嶋一輝―同級6位・辰吉寿以輝(12日、後楽園ホール)
タイトル戦の計量が11日、都内で行われ、挑戦者の東洋太平洋スーパーバンタム級6位・辰吉寿以輝(じゅいき、28)=大阪帝拳=はリミットより300グラム軽い55・0キロ、2度目の防衛戦に挑むチャンピオンの中嶋一輝(31)=大橋=はリミットの55・3キロでともに1回でパスした。
辰吉にとっては2015年4月のデビューから9年8か月かけての初のタイトル戦。コンディションはいいようで「減量は順調だった。(大阪の)家を出た時はリミットだったが、東京への移動で300グラムも減っていたので驚いた」と、大一番を前にもリラックスした表情を浮かべた。
チャンピオンの中嶋は16勝のうち13がKOというサウスポーの強打者。そんな相手にも、ひるむことなく「パワフルな相手にはパワフルに対抗する。サウスポーが苦手ということもない」と、話した。父の元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(大阪帝拳)からは試合に向け「気合や」と、短い言葉でアドバイスを受けた。その父は1990年9月に後楽園ホールで岡部繁(セキ)を下しプロ4戦目で日本バンタム級王座を獲得。縁起のいい地で、今度は息子が辰吉コールをホールに響かせつもりだ。
辰吉にとっては初の12回戦。それでも「12ラウンド戦うつもりはない。もちろんKOで勝つ。これが辰吉家の美学」と、高らかに王座奪取を宣言した。
戦績は辰吉が16勝(10KO)1分け、中嶋は16勝(13KO)2敗1分け。