フィギュアスケート男子で22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が10日、銀メダルを獲得したグランプリ(GP)ファイナルから羽田空港に帰国した。悔しさの残る大会を「(ジャンプミスがあって)終わった直後は『やらかした』…

 フィギュアスケート男子で22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が10日、銀メダルを獲得したグランプリ(GP)ファイナルから羽田空港に帰国した。悔しさの残る大会を「(ジャンプミスがあって)終わった直後は『やらかした』という感じだった。これから成長できるいい経験になった」と振り返った。

 穏やかな話しぶりに、闘争心がのぞいた。報道陣の前で銀メダルを出すと「表彰式ぶりに出した。悔しかったので表彰式が終わったら、すぐにしまっちゃって」と苦笑い。フリー1位の演技についても「結果よりも自分ができなかった悔しさが大きい」と唇をかんだ。

 国内外で表彰台の常連ながら、五輪、世界選手権、GPファイナル、全日本選手権での優勝経験はない。「本当にずっと金メダルが取れない状態で。すごく金メダルへの欲が深まっていて、もうすぐ噴火しそうなんですけど」と笑いつつ、全日本選手権(19日開幕、大阪)へ向けて「表彰台の一番上を目指したい」と決意を込めた。