大相撲の地方巡業「玄海場所」が5日、佐賀県の玄海町社会体育館であった。同町で巡業が行われるのは初めてで、国民スポーツ大会の相撲会場になった同体育館に1650人の町民らが訪れ、稽古や取組を熱心に見守った。 力士ふれあい会では同町保育所「あお…

 大相撲の地方巡業「玄海場所」が5日、佐賀県の玄海町社会体育館であった。同町で巡業が行われるのは初めてで、国民スポーツ大会の相撲会場になった同体育館に1650人の町民らが訪れ、稽古や取組を熱心に見守った。

 力士ふれあい会では同町保育所「あおば園」と「ふたば園」のちびっ子力士20人が、大関琴桜らに稽古をつけてもらった。園児は関取に軽々と持ち上げられたりしたが、あきらめずに何度もぶつかっていた。大関豊昇龍に挑んだ牧山光翔(らいと)さん(6)は「パワーが強く、かたかった」と初めての体験を振り返った。

 巡業には横綱照ノ富士や九州場所中に佐賀県唐津市内に宿舎を構えた鳴戸部屋の幕内欧勝馬ら約100人の力士が参加。佐賀県出身の幕下千代虎(佐賀市)と序二段康誠(武雄市)も特別に加わり、取組ではともに白星を挙げた。康誠は「お客さんも多くちょっと緊張した。いろんな方に声をかけられ、もっと頑張らないと」と話していた。土俵入りのほか相撲の禁じ手を面白く紹介する初切(しょっきり)や櫓太鼓(やぐらだいこ)なども披露された。(森田博志)