◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 初日(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)99人のフィールドで、第1ラウ…
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 初日(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)
99人のフィールドで、第1ラウンドの5オーバーは94位タイ。10月の2次を通過してたどり着いた最終予選会で、思わぬ出遅れを強いられた。「気持ちはもちろん上を見て、ここに向けてやってきた。この初日はすごく悔しいです」。原英莉花はフォールズコースでの3つのダブルボギーを含む「76」にため息をついた。
事前練習日から気温がぐっと下がり、分厚い雲にも覆われたこの日は10℃台前半の冷気がコースを包んだ。ティショットから思うような飛距離が出ず、グリーンを狙うショットでUTや5Iを多用。「ミスをしないように…という気持ちが、寒さも相まって、うまくいかない方に傾いてしまった」と慎重さが裏目に出て、ピンチが連続した。
左ラフからの2打目を右サイドのバンカーに入れた前半3番で、ダブルボギーが先行した。3打目がグリーンを越え、左足下がりのラフから寄せきれず4オン2パット。後半は12番で下りの10mを流し込んだバーディを奪い、挽回しようとした矢先の14番で2打目をグリーン手前のペナルティエリアに入れて2つ目のダボを叩いた。
さらに終盤17番、1Wショットが雨水で滑り大きく右に曲がった。向かい風の中、180yd残った第2打ではグリーンをキャッチできず、4打目のファーストパットが下り傾斜を伝って10m近くオーバー。3オン3パットの3つ目に「パッティングがもったいなかった。ボギーでは収められたはず」と表情を硬くした。
今年の5日間90ホール競技は、4日目終了時点で65位タイまでの予選カットがある。出遅れに「本当にもったいないプレーだった。初日にこんな…スロースターターとはいえ…」とうつむきつつ、「ホールはみんな平等にある。一打、一打を大切にして戻していけたら」とも言った。「大きなことは言えない状況になってしまったんですけど、伸ばせるところを伸ばして、耐えるところを耐えるプレーをしたい」
今週、米国男子ツアーの2次予選会では、金谷拓実がカリフォルニア州で初日4オーバー59位の出遅れから、2日目に「63」をたたき出して14位に挽回。この日の「70」で通算7アンダーの11位に順位を上げ、通過圏内で最終日を迎える。原も2次で初日1オーバー72位から巻き返して今大会にやってきた。
2日目はクロッシングコースをプレー。「風次第かなと思うんですけど、パー5が少し短く、バーディチャンスに付けられるイメージがある。その中でも落とし穴、罠もあるので慎重にプレーしたい」。ゲームを早々と捨てるわけにはいかない。(アラバマ州モービル/桂川洋一)