来年1月13日で26歳になる畑岡奈紗にとって、2024年シーズンは月日の経過を実感する一年だったという。「やっぱり20歳の時に比べると、絶対に変わってきているとは思います」。今季前半は首や腰の痛みに悩まされ、後半に入ってからは疲労が抜けに…

畑岡奈紗が契約メーカーのイベント「ゼクシオ ドリームカップ」に参加

来年1月13日で26歳になる畑岡奈紗にとって、2024年シーズンは月日の経過を実感する一年だったという。「やっぱり20歳の時に比べると、絶対に変わってきているとは思います」。今季前半は首や腰の痛みに悩まされ、後半に入ってからは疲労が抜けにくくなったと思うこともあった。8月「パリ五輪」の日本代表レースも絡んだ前半戦は積極的に試合に出ていたこともあり、タイトになったスケジュールの影響が終盤戦に表れていたかもしれないと振り返る。

2022年「DIOインプラントLAオープン」以来の優勝に届かず、悔しさいっぱいでシーズンを終えたのが2週前のこと。日本でゆっくりと過ごす中で1年間を整理している。その中で思い当たったひとつが年齢による身体の変化であり、過去とのギャップをどう埋めていくか。「トレーニングが非常に重要になってくる。強さの中にしなやかさを出しながら、バランスを取っていければ」。ウエートの負荷を上げて自らを追い込むだけでなく、可動域などにもフォーカスしたメニューの必要性を強調した。

高校卒業と同時に米ツアーに飛び込んで8年が経った。身体も変われば、環境も変わる。来季、レギュラーツアーを主戦場とする日本人選手は今年の9人からさらに増える可能性もある。日本ツアー年間女王の竹田麗央が「TOTOジャパンクラシック」優勝で2年シードを獲得し、5日(木)からの最終予選会には7人が出場。今季ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた西郷真央は「最近では奈紗ちゃんがその道を作ったのかなって。私たちの世代で言うと、影響が一番大きいかなと思います」と話したことがあった。

2022年以来の優勝、悲願のメジャータイトルを目指して

畑岡もまた、続々と参戦する日本勢から刺激をもらっている。「(古江)彩佳ちゃんがエビアンで優勝して、(笹生)優花ちゃんも全米女子オープンで2勝目を挙げた。世界(の強豪国)にも引けを取らないくらい、日本人選手の活躍は大きかったと思う。そういう選手が身近にいることで自分も頑張らないといけないなって気持ちにもさせられます。まず、あれだけの舞台で勝ち残っていくのはすごく大変。ホントに気持ちを引き締めていかないといけない」とうなずく。

この日は地元の茨城ゴルフ倶楽部で行われた契約メーカーのイベント「ゼクシオ ドリームカップ」に参加。アマチュアとのプレーをしっかり楽しんだ後で新たなシーズンを見据える。「もちろん勝つことを目標にやるっていうことは変わりない。そこを目指して」。米ツアー7勝目、そして悲願のメジャータイトルへの挑戦は、来年2月6日開幕の「ファウンダーズカップ」(フロリダ州ブラデントンCC)からスタートだ。(編集部・亀山泰宏)