米女子プロゴルフ協会(LPGA)は4日、性別に関する競技資格の規定を更新し、「思春期を男性として過ごした選手は女子主要ツアーに出場できないこと」を発表した。2025年から米女子ツアー、下部エプソンツアー、欧州女子ツアーなどで適用される。L…
米女子プロゴルフ協会(LPGA)は4日、性別に関する競技資格の規定を更新し、「思春期を男性として過ごした選手は女子主要ツアーに出場できないこと」を発表した。2025年から米女子ツアー、下部エプソンツアー、欧州女子ツアーなどで適用される。
LPGAコミッショナーのモリー・マクー・サマーン氏は「広範囲かつ科学に基づいた包括的なアプローチを反映している」とコメント。今回の改訂は医学やスポーツ生理学などの研究、性別ポリシーに関する専門家による情報提供などに基づいて策定され、男性として思春期を経験した選手には、女子ゴルフにおける競技上の優位性があることを結論づけた。
来季の米女子ツアー出場権を争うクオリファイイングトーナメントでは、男性として生まれ、2021年に性転換手術を受けたヘイリー・デビッドソンが出場。8月の1次予選を突破し、10月の2次予選は95位で今週の最終予選(Qシリーズ)進出はならなかったものの、出場については多くの選手から反発の声が挙がるなど物議を醸していた。
デビッドソンは2次予選において、4日間72ホールの完走により来季下部エプソンのツアーカードを取得していたが、今回の改訂により出場資格を失うことになる。
同日、ゴルフルールを統括する全米ゴルフ協会(USGA)も同様の声明を発表。CEOのマイク・ワン氏は「USGAが世界中の一流の医療専門家と協議した、思慮深く徹底したプロセスを反映したもの」と説明した。