◇米国女子◇Qシリーズ 事前情報(4日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)国内ツアーのシーズン最終戦を前週日曜日まで戦い、慌てて渡米してきた昨年…

ルーキーシーズンでは来季の出場権を確保できなかった吉田優利

◇米国女子◇Qシリーズ 事前情報(4日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)

国内ツアーのシーズン最終戦を前週日曜日まで戦い、慌てて渡米してきた昨年の方が、「ドキドキしていたし、自信を持ってプレーできた」というのが正直な思いだ。「それに比べたら、だいぶ慎重にゴルフをするようになった」。吉田優利はいま、この1年のあいだに起こった変化を正面から受け止めている。

初挑戦だった最終予選会を7位で通過し、勇んで迎えたルーキーイヤーは不本意だった。年間ポイントレース(CMEグローブポイント)で102位に終わり、来季の出場権を確保できないまま、2年続けて冷たい風が吹く冬のアラバマ州へ。昨年よりも1日少なくなった5日間競技に望みを託す。

昨年の最終予選会は7位で突破した

シーズン16試合の出場で、予選通過は半分に満たない7回。「自分のゴルフは自分が一番わかる。『このまま行ったらQTだろうな』とはずっと感じていた」と中盤戦以降は受験の覚悟を決めていた。「自分がそうなったのにはきっと理由がある。もちろん勢いが欲しいと思う日も、週もあります。でもこれが今の私。変化を受け入れたゴルフはできているのかなと」。昨年は第5ラウンドまで立て続けに60台をマーク。生き残りのためには違ったスタイルでも、スコアの伸ばし合いについていくほかない。

29日(金)まで日本ツアーの最終予選会(QTファイナルステージ)を戦った。7位で終え無事に来季序盤戦の出場にこぎつけたが、「もっと伸ばせるようなゴルフをしていたと思ったので、ショックとまではいかないですけど、『今の自分ではこれしか伸ばせないんだ』と感じたのも正直なところでした」と心境を吐露。米国でプレーするうちに、自らに求めるものは自然と多くなった。

「自分が見ている景色はもっと高いものに、ベースが上がった感じはしました」。その目線の高さをキープするためにも、ツアーに食らいつきたい。(アラバマ州モービル/桂川洋一)