来季で24年目のシーズンを迎える西武のベテラン・栗山巧外野手が1日、神戸市のG7スタジアム神戸で行われた「第13回栗山巧杯少年野球大会」(後援・神戸新聞社)に参加した。オフの恒例行事になっている出身地での冠大会は、5年生の部と6年生の部決…
来季で24年目のシーズンを迎える西武のベテラン・栗山巧外野手が1日、神戸市のG7スタジアム神戸で行われた「第13回栗山巧杯少年野球大会」(後援・神戸新聞社)に参加した。オフの恒例行事になっている出身地での冠大会は、5年生の部と6年生の部決勝が行われ、栗山は閉会式でプレゼンターを務め、野球教室で指導を行った。
野球教室には約70人が参加。栗山は地元の子どもたちにキャッチボールや打撃指導を行った。最後はティー打撃を実演。ライトにホームランを打ち込み子どもたちから大きな拍手が送られた。
12月の恒例行事となっており、今回は自身が生まれ育った実家のすぐそばの球場で開催された。
決勝戦を観戦し「強いチームも見れたし、子どもたちの元気な姿を見られてよかったです」と、バックネット裏から子どもたちのプレーを追った。
野球教室では「今年は、自分の技とか培ってきたものを下の世代に伝えていくっていう気持ちで臨んだ。情報がいっぱいある中で、打撃はそんなに難しいものではないんだよ、っていうシンプルなところの積み重ねでしか打撃の上達はないよっていうのを、ちょっと感じてもらえたらいいなと思う気持ちでこっちに来たんで。そういう技を伝えていきたい」と、熱心に指導した。
23年目の今季は、不調で2軍落ちも経験。ここ20年で最低の60試合の出場にとどまった。打率も・226で昨年を上回ったものの満足のいく数字ではない。チームも最下位と低迷した今季を振り返り「勉強することも多かったし、まだ自分の力を伸ばしていけるっていうのも手応えとしてはあった。変わらず努力していきたい」と前をみつめた。
来季でプロ24年目となるベテランは「1年間しっかり戦えるコンディション、体力づくり、コンディションをしっかり整えて、まあ全力を出せるようにやっていくと。その結果、チームに必要とされる場面で応えていかなあかんだろうし、優勝に向かっていけるように頑張りますまずはあれですわ、1年間戦えるコンディションづくりです。そこが第一なんで」と、来季を見据えた。
来年の9月で42歳となる。1年1年が勝負の年齢となるが「やることはそんな変わらないです。あとは心技体のバランスやと思うんで、何か一つ欠けても駄目。しっかりバランス取って、何かに偏らないように。いいものを下にも見せていきたいし、自分もまだまだ頑張りたい」とミスター・ライオンズらしい言葉で結んだ。