「福岡国際マラソン」(1日、平和台陸上競技場発着) 25年東京世界選手権の代表選考会を兼ねて行われた。15キロ地点の給水で23年世界選手権代表の西山和弥(トヨタ自動車)が給水に失敗する場面があったが、違うチーム同士でボトルを譲り合う姿があ…

 「福岡国際マラソン」(1日、平和台陸上競技場発着)

 25年東京世界選手権の代表選考会を兼ねて行われた。15キロ地点の給水で23年世界選手権代表の西山和弥(トヨタ自動車)が給水に失敗する場面があったが、違うチーム同士でボトルを譲り合う姿があった。

 村山謙太(旭化成)が持っていたボトルが、土井大輔(黒崎播磨)に渡され、その後、西山和の手にリレー形式で渡った。気温が15度を超えて、暑さに懸念が出始めたレースの中で重要な給水。解説を務めた青学大の原晋監督は「ちょうだい、ちょうだい、みたいな感じで今、西山やってましたけど、ようやくいただいてしっかり飲んでますね」と微笑ましく解説していた。

 SNSでも「全然違うチームの選手同士が給水譲りあっとる」、「給水手渡ししてたね 村山謙太→土井大輔→西山和弥」、「給水シェアするのだいすき」、「良かった 給水もらえた」、「給水失敗!?と思ったら他の選手からもらえたらしい」と、反響が寄せられていた。

 ◇世界選手権マラソン代表選考基準

 世界陸連(WA)の定まる参加標準記録2時間6分30秒の突破者、基準の世界ランクで資格を得た競技者から以下の優先順位により選考。(1)パリ五輪3位以内の日本人最上位の競技者、(2)JMCシリーズ(23年4月から25年3月の大会)のチャンピオン(第108回日本選手権者)、(3)海外レースを含む選考対象大会で日本記録を出した選手、(4)選考競技会で参加標準記録を満たした選手で、記録、順位、気象条件等を総合的に勘案し選考、(5)参加資格を得た選手から、基準世界ランクの上位競技者より選考。

 男子の選考競技会は福岡、この日行われた防府読売のほか、別府大分(25年2月)、大阪(25年2月)、東京(25年3月)