▼J1第37節(30日、味スタ)東京V4-5川崎 東京Vがホーム最終戦で川崎と対戦し、4―5で敗れた。 立ち上がりに2点を先制されたが、前半42分にFW見木が右足でゴールを決めて、前半を1―2で折り返すと、後半4分にセットプレーの流れからD…
▼J1第37節(30日、味スタ)東京V4-5川崎
東京Vがホーム最終戦で川崎と対戦し、4―5で敗れた。
立ち上がりに2点を先制されたが、前半42分にFW見木が右足でゴールを決めて、前半を1―2で折り返すと、後半4分にセットプレーの流れからDF谷口が右足でゴールに押し込んで同点に追いついた。
その後、2点を決められて突き放されたが、後半26分に左FKをDF谷口が頭で合わせて1点差に迫ると、同38分にもセットプレーの流れからDF谷口が右足でボレーシュートを突き刺して再び同点に追いついた。しかし、最後に川崎のFW山田に決勝点を決められて、壮絶な打ち合いの末、4―5で敗れた。
それでも、16年ぶりのJ1の舞台で、1試合を残して14勝13分け10敗の6位。開幕前の降格候補との下馬評を覆し、堂々と結果を残してきた。試合後にはホーム最終戦セレモニーが行われ、城福浩監督はマイクを手にあいさつ。スタンドに向けて熱いメッセージを届けた。
「ファン、サポーターの方々、ヴェルディに関わるすべての方々、今年1年、我々を支えていただき、本当にありがとうございました。昨年の12月2日、この日を境に、我々の取り巻く環境は劇的に変わりました。スタジアムの雰囲気、メディアの露出、そして、何よりも対戦相手のレベルが変わりました。我々は序盤なかなか適応できずに、勝ち点3を取るのに苦労しました。一定の手応えがありつつも、勝ち点3を取りきれない、そんな試合が何試合も続きました。悔しい思いが勉強になる、学びになるとは言いながらも、心が折れそうになるような経験もしました。ただ、そんな時にもここにいらっしゃるサポーターが作ってくれる雰囲気がありました。ここまで望んできたJ1、1年で去ってはいけない、この舞台を絶対に譲ってはいけない、だから絶対に諦めてはいけない。そういう雰囲気を、皆さんが作ってくれました。なので、踏ん張れました。ちょっと最後、興奮したので考えていたことを忘れちゃったんですけれども…我々にとっては、本当に皆さんは宝です。今年の我々の勝ち点が評価に値するかどうか、それは我々は興味はないです。他の人が決めることです。ただ、胸を張って言えることがひとつあります。それは、全員で準備をして、全員で努力をして、全員で戦って、ここにいる全員が成長したということです。ウォームアップの時からなんですけども、ヘディング一つから、誰一人手を抜かなかったです。笛から笛まで本当に集中していました。全体練習が終わった後に、指名選手がエクストラと言われるトレーニングをやります。ほぼ毎日やります。その時に、頭から湯気を出してやるんですね。頭から湯気を出すというのは、汗じゃないんですよ。汗と気迫と悔しさと、これを毎日、かくんですよ。それを見ていたレギュラー陣は気を抜けるはずがない。これがこのチームの宝なんです。このチームは夏に補強は一人しかしなかった。ただ彼ら自身が成長して、彼らが競争力を付けたんです。僕は彼らを誇りに思います。今日負けてしまったので、超野心的な、可能性としては数パーセントしかなかったと思いますが、彼らをアジアに連れていくというのは、今年は成しえなかったです。ただ、その可能性が今日の試合まであったということは、我々は自信を持っていいと思うし、今年の成長の曲線を見たら、彼らはもっとやれる。あと1試合、成長の証しを見せたいと思います。皆さんで一緒に戦いましょう。今年1年本当にありがとうございました」
全員が成長の歩みを止めることなく、自分たちを信じて戦った今シーズン。最終戦の京都戦で勝利を飾り、最高の形で締めくくる。