阪神OBの掛布雅之氏(69)が30日、第8代OB会長に就任した。大阪市内のホテルでOB総会が開催され、川藤OB会長が壇上で「ワシの会長は終わりです!ここから改めまして、新会長の掛布雅之氏にバトンを譲ります。カケ!よろしゅう頼むぞ!」と託し…

 阪神OBの掛布雅之氏(69)が30日、第8代OB会長に就任した。大阪市内のホテルでOB総会が開催され、川藤OB会長が壇上で「ワシの会長は終わりです!ここから改めまして、新会長の掛布雅之氏にバトンを譲ります。カケ!よろしゅう頼むぞ!」と託した。

 掛布新OB会長は巨人から阪神にトレード移籍してきた際に小林繁が語った「巨人には歴史と伝統がある。阪神には歴史があるが、伝統はない」というエピソードを紹介し、「ここ数年の阪神の戦い方、チームの戦い方を見たときに胸を張って、歴史と伝統のあるチームなんじゃないですかと天国にいる小林に報告できる。藤川新監督が新しい歴史と伝統を作ってくれる」と来季への期待を込めた。

 掛布氏は阪神の4番と3度の本塁打王に輝くなど主砲として一時代を築いた。在籍15年で通算打率・292、349本塁打、1019打点の成績を残し、“ミスタータイガース”としてファンに絶大な支持を得た。88年の引退後は球団を離れていたが、13年にGM付育成&打撃コーディネーターに就任。16年から2年間は2軍監督を務め、18年はオーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)、20年からはレジェンド・テラー(HLT)も務めた。