「関西大学ラグビー、天理大31-15京産大」(30日、花園ラグビー場) 天理大が4連覇を目指した京産大に31-15で勝ち、4季ぶりの優勝を決めた。激しいディフェンスで主導権を握り合計5トライを奪って快勝した。敗れた京産大は2位。関学大を破…

 「関西大学ラグビー、天理大31-15京産大」(30日、花園ラグビー場)

 天理大が4連覇を目指した京産大に31-15で勝ち、4季ぶりの優勝を決めた。激しいディフェンスで主導権を握り合計5トライを奪って快勝した。敗れた京産大は2位。関学大を破って3位に入った近大までの上位3校が大学選手権に出場する。

 天理大は強固なディフェンスとシンプルに前へ進むアタックで、最後まで京産大に流れをつかませなかった。前半は京産大が積極的に攻撃を仕掛け、前半12分にWTB堤田(4年)が先制トライを決めた。しかし、天理大は粘り強い守備で対抗。27分にフッカー寺西、36分にはプロップ松野がトライを奪って逆転。12-10とリードして折り返した。「(前半に)相手をきっちり止めることができて、緊張感を保てたのが大きかった」と天理大・小松監督は狙い通りの試合運びに確かな手応えをつかんでいた。

 後半に入ると完全に天理大のペースに。14分に左に展開してWTB平松、さらに24分にはフランカー太安(たいあん)がトライを決めてリードを広げ、終盤の39分に再び平松が決定的なトライを奪って、4季ぶりに関西王者の称号を取り戻した。

 春シーズンは調子が上がらず、前節の近大戦(11月17日)では終了寸前に逆転負けを喫する不覚。苦境を立て直してのV奪取に、FB筒口主将(4年)は「素直にうれしい」と話した。大学選手権では関西王者として関東の強豪に挑む。「チャレンジャーとして、天理らしくひたむきに戦いたい」と筒口主将はきっぱり。2度目の全国の頂点を目指して愚直に突き進んでいく。