日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長が30日、都内で開催されたパリ五輪・パラリンピック応援感謝イベント後に急遽、取材に応じた。NBAレイカーズの八村塁がJBAに苦言を呈したことを受けての対応となった。 八村は13日(日本時間1…
日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長が30日、都内で開催されたパリ五輪・パラリンピック応援感謝イベント後に急遽、取材に応じた。NBAレイカーズの八村塁がJBAに苦言を呈したことを受けての対応となった。
八村は13日(日本時間14日)の試合後の記者会見で、JBAや日本代表の在り方に対して苦言を呈した。その後、23日(同24日)の試合後には再び取材で、JBAに対し「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくない」と言い切った。続投が決まったホーバス監督についても「練習のやり方、ミーティングも世界レベルではないんじゃないかと思う」と考えを口にした。
この日、三屋会長は「(ロス五輪出場権が懸かる)W杯の予選には、海外でやっている選手はなかなか招集できない。そこの部分で当然、一番目指すところはロス五輪だが、そこに至るものすごく厳しい道がある。もちろんNBAを知っているコーチに来てもらうためには、なぜ来てもらうのかってところが明確になる必要があるが、(一方で)Bリーグを見て歩いてくれて、デベロップメントキャンプをやって、河村や吉井、井上、渡辺(飛勇)を見つけてきた、若い人たちを発掘してきたトム・ホーバスの考え方もある」と語った。 続けては「まだまだ、JBAって残念ですけど、発展途上だし、Bリーグも9年目。やはり、世界最高峰のリーグと我々では残念ながらまだ違いがある。そこに対して誰を持って行くのかっていうところが私たちはものすごく大きなことだった。手前の準備段階がもっと大事というところもある。パリ五輪で掲げた目標(8強入り)を達成できなかったことをどう評価するか議論はあったが、そこも含めて、理事会で承認した。正式なプロセスを踏んでいる。彼を今、全力でサポートしていく」と話した。
一連の出来事を受けて、早急に行うべき改善は、コミュニケーションの手法を挙げ、「JBAとしてしっかり、この人がカウンターパートあるというところを明確にしないといけない」と、今後は海外組専門の担当者を設ける方針を示した。「こちら側も責任者を明確に決めていなかったところも反省としてある」と話した。