「Bリーグ、千葉J77-65琉球」(30日、ららアリーナ東京ベイ) 千葉Jはホームで琉球と対戦し、パリ五輪日本代表で、開幕2戦目の宇都宮戦(10月6日)で左足首を負傷した渡辺雄太(30)がスタメン出場を果たし、55日ぶりに公式戦に復帰し、…
「Bリーグ、千葉J77-65琉球」(30日、ららアリーナ東京ベイ)
千葉Jはホームで琉球と対戦し、パリ五輪日本代表で、開幕2戦目の宇都宮戦(10月6日)で左足首を負傷した渡辺雄太(30)がスタメン出場を果たし、55日ぶりに公式戦に復帰し、8得点7リバウンド1アシストを記録。チームの4連勝に貢献した。
28分30秒プレーし、3ポイントは5本打って成功はゼロだった。試合後は「プレー自体はよくなかったですけど、足首の痛みもなくプレーできていた」と納得しつつ「体力的にすぐバテたので、これはまずいなと。案の定最後は足が痙っていた。28分でへばっているようでは駄目。ちゃんと試合をしながら、自分自身のプレーを取り戻していけたら」と、自戒した。
開始1分、自らのシュートのリバウンドを泥臭く押し込んで幸先よく先制の得点を決めると、第2Qには自ら切り込んで豪快な両ハンドダンク、カウンターから流れるようなワンハンドダンクをねじ込んだ。守備などでも力強い動きで不安を感じさせなかった。
会見では、ダンク前に琉球のアルマと小競り合いする場面があったことに触れ、「ダンクを決めきれたのはよかった。その前のプレーで一悶着あったんで。それは冗談ですけど(笑)。僕はアメリカでやってきて、コートに足を踏み入れたら、そういう優しさや相手を気遣いながらプレーすることはいらないと思ってる。彼がああやって僕相手にシュートを決めて、僕に暴言まではいってないが挑発的な言葉を掛けてきて。僕は本当にそういうのウェルカムというか、すごく大好きなので。僕もやり返してやろうと思いますし。ああいうことが、どんどん出てくれば、レベルもあがってくる。もちろんラインはありますし、言っちゃいけない言葉とかありますけど、今日の彼の言葉は別にラインは一切超えてない、単純に自分のいいプレーに対する自分への鼓舞だったり、チームメイトへの鼓舞だと思うので。ただ、いちおうやり返しせてよかったなとは思ってます」と、笑顔でうなずいた。
米プロNBAで日本人最長の6季プレーし、グリズリーズから新加入した渡辺は、10月5日の宇都宮との開幕戦でBリーグデビュー。16得点8リバウンドをマークし、勝利に貢献した。しかし、6日の2戦目で第1Qにシュートを放った際に左足首をひねり、倒れ込んで悶絶。「左足関節捻挫」で全治6週間と診断された。当初は11月21、25日の日本代表でのアジア杯予選までの復帰に意欲をみせていたが、コンディション不良で代表合宿を不参加となっていた。
バスケ界はNBAレーカーズの八村塁の日本協会、ホーバス監督批判で激震が走る中、渡辺は28日に取材対応。八村とホーバス監督との関係に触れながら「悪者は1人もいない」と話し、「(代表選手、日本協会などの)中の人間がこの問題と向き合って、さらに強い日本代表をコートで見せていけたら。応援よろしくお願いします」と話していた。