広島は29日、背番号変更を発表し、小園海斗内野手(24)が「5」を背負うことが決まった。この日は東広島市内での選手会ゴルフコンペに参加。かつては栗原、長野、西川ら強打者が背負った番号で、自身初のタイトル奪取を誓った。また、床田寛樹投手(2…

 広島は29日、背番号変更を発表し、小園海斗内野手(24)が「5」を背負うことが決まった。この日は東広島市内での選手会ゴルフコンペに参加。かつては栗原、長野、西川ら強打者が背負った番号で、自身初のタイトル奪取を誓った。また、床田寛樹投手(29)は「19」、矢野雅哉内野手(25)は「4」、羽月隆太郎内野手(24)は「00」に変更となった。

 自分の番号になりつつあった「51」に別れを告げ、心機一転、新しい背番号で7年目に臨む。小園は「(野球人生で)つけるのは初めてなので、何か不思議な感じはしますね」と苦笑いしつつ、「頑張ります」と5番での活躍へ決意を口にした。

 6年目の今季は自身初の全試合出場を達成。リーグ4位の得点圏打率・341をマークするなど、打率・280、2本塁打、61打点で赤ヘル打線を牽引した。国際大会「プレミア12」では、7試合で31打数12安打、打率・387、2本塁打、8打点の好成績を残し、二塁手部門の大会ベストナインに選出された。背番号「51」でのプレーが最後となった大会で、大活躍を見せた。

 18年度のドラフト1位でカープに入団してから6年間背負った「51」。かつては鈴木誠也(現カブス)も着用しており球団内では“出世番号”と言われている。「プレッシャーがある中で成長させてもらった。伝統は引き継ぎたかったので、引き継げてよかったと思います」と独特のプレッシャーから解放され、ほっとした表情を浮かべた。

 「51」に対して愛着もある。「JAPANでもつけてましたし、いい番号なので」。全力で駆け抜けた6年間を振り返り、「恥じないようにできたか分からないですけど、また出世の番号としてつけてもらいたいと思います」と「51」の価値をさらに高めて、未来のスター候補に引き継ぐ。

 新しく背負うこととなった背番号「5」は、23年に西川龍馬(現オリックス)が着用。同年に打率・305をマークし、ベストナインを獲得する活躍を見せた。番号の変更が決まり、西川に連絡すると「『やっとか』みたいな(笑)」と冗談交じりの激励を受けた。「あの方には負けないようにしたいです」と尊敬する先輩を超える成績を目指していく。

 プロ入りから順調に成績をステップアップさせているが、タイトルの獲得はない。目標は今季を超えるキャリアハイだ。「僕もタイトルを獲れるように」。来季、チームが目指すのは7年ぶりのセ・リーグ制覇。その中心には背番号「5」がいる。