オリックスの新入団会見が29日、大阪市内のホテルで行われ、新人選手12人が参加した。ドラフト1位の麦谷祐介外野手(22)=富士大=は背番号8に決定し、憧れのイチローのような「スーパースターになりたい」と思いをはせた。1年目からオリックス野…
オリックスの新入団会見が29日、大阪市内のホテルで行われ、新人選手12人が参加した。ドラフト1位の麦谷祐介外野手(22)=富士大=は背番号8に決定し、憧れのイチローのような「スーパースターになりたい」と思いをはせた。1年目からオリックス野手初の新人王、開幕スタメンと目標を掲げた新星が、スターの街道を駆け上がる。
背番号8のユニホームに身を包んだ麦谷は、凛(りん)とした表情を浮かべていた。「スーパースターになれるように頑張りたい。それ(背番号)に見合う選手にならないと」。ドラフト1位としての期待が数字に表れ、より一層気が引き締まった。
憧れはオリックスやマリナーズなどで活躍したイチローだ。同じ右投げ左打ちの外野手。「僕の中ではイチローさんがスーパースターだなと思っています」と走攻守三拍子そろったプレースタイルに魅力を感じ、画面越しから強く影響を受けていた。
イチローと同じオリックスからプロ野球人生が始まる。「イチローさんのような素晴らしい選手に、少しでも近づけるように」。50メートル走5秒8の快足で、北東北大学野球リーグ5度の盗塁王に輝いた男が、プロの世界に殴り込みをかける。
即戦力として期待される立場。1年目の目標に掲げるのは「新人王」、「開幕スタメン」だ。「新人王を取るためには、開幕スタメンが絶対マスト。競争に負けたくない気持ちが強いので」と対抗心がむき出しだ。オリックス野手歴代初の新人王を貪欲に狙いにいく。
岸田新監督と初対面し「めちゃくちゃイケメン、めちゃくちゃいい匂いがしました」と笑顔の麦谷。「岸田監督も1年目でその年のドラフト1位。岸田監督の時のドラフト1位は誰だっけとならないように、麦谷って言ってもらえるようになりたい」。結果で証明する。
◆麦谷 祐介(むぎたに・ゆうすけ)2002年7月27日生まれ。22歳。宮城県出身。180センチ、81キロ。右投げ左打ち。外野手。小学校時代に楽天のスクールで野球を始め、中学は楽天シニアでプレー。高校は健大高崎に進学も1年時に大崎中央に転校。富士大では1年春からリーグ戦出場。50メートル走5秒8。遠投110メートル。
◆オリックス野手の新人王は… オリックスとなった1989年以降、新人王に選出された球団選手は23年・山下舜平大まで7人で、いずれも投手。他6投手は【1】89年・酒井勉【2】91年・長谷川滋利【3】95年・平井正史【4】01年・大久保勝信【5】08年・小松聖【6】21年・宮城大弥。野手の選出は前身の阪急時代までさかのぼり、直近では85年・熊野輝光(外野手)。