日本ハムの北山亘基投手(25)が29日、エスコンフィールドで自主練習した。侍ジャパンからチームに戻り、この日からキャッチボールを再開。中日・高橋宏斗投手(22)直伝の新球スプリットの習得に着手した。 「次、スプリット。宏斗に教えてもらった…

 日本ハムの北山亘基投手(25)が29日、エスコンフィールドで自主練習した。侍ジャパンからチームに戻り、この日からキャッチボールを再開。中日・高橋宏斗投手(22)直伝の新球スプリットの習得に着手した。

 「次、スプリット。宏斗に教えてもらった」と伝えながら投じた1球は十分な落差をつけて受けた山本拓のグラブに収まった。高橋宏とは自主トレ先が同じで面識もあり、侍ジャパンでは一緒に練習を重ねた。その際に伝授してもらった球種がスプリットだった。

 今季まで北山が使っていたフォークは「140キロ前半から130後半ぐらい。遅い時は135ぐらいです」と言う。それをスプリットにすることで「理想は145キロぐらい前後いければ、真っすぐとの球速差もだいぶいい感じになる」と“高速化”を求める。「真っすぐだと思って振ったらスプリットだったっていうような感じ。三振を狙って取れるボール」とイメージを明かした。

 30日にはファンフェスティバル「Fフェス」が開催される。昨年は「清宮フレンズ」の一員としてファイターズガールのコスチュームに身を包んでダンスを披露したが、今回も出場予定。演目は「秘密です」とニヤリ。「昨日(練習を)1時間ぐらいやりました、みっちり。ほぼ全部覚えました」とこちらも準備万端で臨む。

 今季は左足中指の疲労骨折で2カ月間離脱したが、プロ初完封を含む5勝1敗、防御率2・31の成績。侍ジャパンでも存在感を見せた。「真っすぐがある程度良くなっているんで、フォークボールが安定したら。日本代表の選手もみんなやっぱりフォークボールとか落ち球がいい。成績を残していく上では必要な部分だと思う。しっかりやっていきたい」。新たな武器を身につけて来季に臨む。