日本バスケットボール協会は29日、新たに声明を発表。三屋裕子会長の名前で、トム・ホーバスヘッドコーチの続投を表明した。 事の発端は八村が河村勇輝が所属するグリズリーズ戦後に、日本代表について言及。「日本代表のやり方というか、あまり僕として…
日本バスケットボール協会は29日、新たに声明を発表。三屋裕子会長の名前で、トム・ホーバスヘッドコーチの続投を表明した。
事の発端は八村が河村勇輝が所属するグリズリーズ戦後に、日本代表について言及。「日本代表のやり方というか、あまり僕としてはうれしくないところがある」とし、強化面で「お金の目的があるような気がする」と指摘し、ホーバス監督が続投した代表について「僕らは日本の男子のトッププレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことも分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人がコーチになってほしかった。今回、そういうふうになってしまったのは僕としても残念」と苦言を呈した。
以降は渡辺信治事務総長が取材対応。八村の発言について「非常に重く受け取っている。ミスコミュニケーションがあった」と明かし、前日には渡辺雄太が八村に許可を取った上で、経緯を説明。さらに「僕はトムが大好き。日本代表のヘッドコーチとして誰よりもふさわしいと思っている。もし今回の件でトムが辞めさせられたり、精神的にしんどくて辞めてしまうというようなことがあった時には、この雰囲気を作った状態、世間の雰囲気を僕からしたら許せない。日本代表は崩壊していくと思う」と語っていた。
これを受け、協会トップが八村の発言から16日後に「ホーバスHCには、HCを選定する過程でパリオリンピックまでの経緯も考慮したうえで、掲げる強化方針にコミットでき、その方針に最も適していると判断し、ロサンゼルスオリンピック出場に向け契約をオファーし、受諾いただきました。当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります」と声明を出す事態となった。
以下、日本バスケットボール協会の表明全文。
「バスケットボールファン、関係者の皆様へ
この度は、男子日本代表チームをめぐる一連の動きについて大変なご心配をおかけしております。
今回の一連の出来事を受け、当協会といたしましては、今一度、組織内外におけるコミュニケーション、情報発信、連携の在り方について見直しと改善を進めてまいります。
ホーバスHCには、HCを選定する過程でパリオリンピックまでの経緯も考慮したうえで、掲げる強化方針にコミットでき、その方針に最も適していると判断し、ロサンゼルスオリンピック出場に向け契約をオファーし、受諾いただきました。
当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります。
そして、HC、選手、チームがバスケットボールに集中できる環境を提供し、出場権を獲得したアジアカップを戦い、FIBAワールドカップ予選を突破しオリンピックへの道を切り開けるよう、環境を整えていくことが責務だと改めて強く感じております。
日本代表AKATSUKI JAPANへの引き続きのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
日本バスケットボール協会会長 三屋裕子」