「大相撲九州場所・１４日目」（２３日、福岡国際センター） 琴桜が大の里との大関対決を上手投げで制し、大関豊昇龍は関脇霧島をつり出し、ともに１敗を守った。トップに並ぶ両者は千秋楽の結びの一番で対戦し、優勝が決まる。大関同士の千秋楽相星決戦は…
「大相撲九州場所・１４日目」（２３日、福岡国際センター）
琴桜が大の里との大関対決を上手投げで制し、大関豊昇龍は関脇霧島をつり出し、ともに１敗を守った。トップに並ぶ両者は千秋楽の結びの一番で対戦し、優勝が決まる。大関同士の千秋楽相星決戦は、１場所１５日制が定着した１９４９年夏場所以降６度目。琴桜が勝てば初優勝、豊昇龍が勝てば２０２３年名古屋場所以来２回目のＶとなる。
全く危なげなかった。すんなりもろ差しとなった豊昇龍は、高々と霧島をつり出した。大関同士が千秋楽の結びで雌雄を決する、最高の舞台が整った。「あまりそういうのは気にしていない。一日一番しっかり大事にとっていきたい」と無関心を決め込みつつ、ファンが期待する状況となったことは「喜んでもらえたらいいけど」と前向きに受け止めた。
自己最多を更新する１３勝目も「意識していません」と気に留めず。優勝への意識も「マジでしていない」と否定。「優勝を意識して負けた場所が結構あった」と、過去の経験から自分を戒めた。
師匠の立浪親方（元小結旭豊）によると「今場所はいつもと違う疲れがある」と話していたという。それも優勝争いを引っ張り続けたからこそ。２０２４年最後の一番。死力を振り絞って、２度目の賜杯を抱く。
