「ラグザス presents WBSCプレミア12・2次リーグ、日本代表9-6台湾代表」(23日、東京ドーム) 2次リーグ最終第3戦が行われ、日本は3戦全勝の1位突破となった。試合前の時点で両チームの2位以内が確定していたため、全勝優勝を…

 「ラグザス presents WBSCプレミア12・2次リーグ、日本代表9-6台湾代表」(23日、東京ドーム)

 2次リーグ最終第3戦が行われ、日本は3戦全勝の1位突破となった。試合前の時点で両チームの2位以内が確定していたため、全勝優勝をかけた24日の決勝も同じ顔合わせで行われる。

 意地でも負けるわけにはいかなかった。ベネズエラが米国に負けたため試合前に決勝進出が決まっていたが“前哨戦”で競り勝ち。井端弘和監督は「明日(同じ相手と)試合があり難しかった。結果、勝てて良かった」。今大会は開幕から無傷の8連勝。国際大会の連勝を27に伸ばした。

 試合前に闘志に火が付く“事件”が起こっていた。台湾が予告先発の左腕・林昱珉から同じ左腕の陳柏清に急きょ変更。22日の米国戦後に提出し、関係者によるとこの日のデーゲームのベネズエラ対米国戦中に日本に変更を提案。林昱珉で対策を練っていた日本側は“スポーツマンシップに反する”と台湾側に猛抗議。日本の総意で同じ左腕にすることを求めた。

 指揮官は「オーダー組んでいたしミーティングもやっていた。左ピッチャーでというのを伝えただけ。決めるのは大会側だと思う」と冷静に語ったが、表情には複雑な心境がうかがえた。故障ではない予告先発を変えた台湾。主催者がトーナメント規定に沿い、台湾が罰金3000ドル(約46万5000円)を支払う形で、これを認める異例の事態となった。

 グラウンドだけでなく思わぬ“場外戦”も勃発した形。24日は、その台湾と連覇を目指して決勝戦で激突する。「内容じゃないと思います。結果だけこだわってやっていこうと思います」。燃えたたぎるエネルギーで全勝Vを引き寄せる。