「ラグザス presents WBSCプレミア12・2次リーグ、日本代表9-6台湾代表」(23日、東京ドーム) 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は東京ドームで2次リーグ最終第3戦が行われ、日本は9-6で台湾を下し…

 「ラグザス presents WBSCプレミア12・2次リーグ、日本代表9-6台湾代表」(23日、東京ドーム)

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は東京ドームで2次リーグ最終第3戦が行われ、日本は9-6で台湾を下し3戦全勝の1位突破となった。この日も4番に入った阪神・森下翔太外野手(24)は、初回に2点適時二塁打を放って勝利に貢献。試合前の時点で両チームの2位以内が確定していたため、全勝優勝をかけた24日の決勝も同じ顔合わせで行われる。ベネズエラと米国は24日に3位決定戦で再戦する。

 森下が前夜に続いて勝負強さを発揮し、全勝優勝に王手をかける勝利に貢献だ。22日のベネズエラ戦では初回に適時打を記録。この日も4番に入り、大会初のDHでの出場でいきなり魅せた。

 初回、村林の先頭打者弾で先制し、なおも無死一、二塁。16日の1次リーグで犠飛を放っていた陳柏清と対峙(たいじ)した。「1点で終わらないことは心がけて打席に立ちました」。フルカウントからの6球目のスライダーを捉えると、痛烈な打球は三塁線を破った。左翼手が打球処理にもたつく間に、一気に2人が生還した適時二塁打。「追い込まれていたので、ゾーンは広く持って。いい形で、芯で捉えられたので、打球速度も出て、いいタイムリーだった」と胸を張った。

 試合前にはベネズエラが米国に敗れたため、決勝進出が決定。それでも森下の闘志は変わらなかった。「もちろん全勝でいきます」。1次リーグでは5試合で打率・571、1本塁打、6打点を記録。B組の首位打者、両組トップの10得点と好調だったが2次リーグでは本調子ではなかった。

 この日は「しっくりきていなかった」という姿勢を意識。タイミングがうまく取れたことで結果につながり、「すごく自信にはなってます」とうなずいた。これで今大会9打点目。新井貴浩の7打点を超え、国際主要3大会(五輪、WBC、プレミア12)で阪神打者歴代最多打点となった。

 「今日をきっかけに最後いい結果を出して、チームもいい結果で終われるように。ここまで全勝できてるので、必ず最後に勝って世界一になりたい」。大会史上初の「全勝V」は目前。全員で束になり、必ずつかみ取る。

 ◆阪神選手最多打点に 森下が今大会9打点とし、国際主要3大会(五輪、WBC、プレミア12)で日本代表に招集された阪神選手では1大会最多打点となった。これまでの最多打点は2008年・北京五輪で新井貴浩の7打点。なお他の阪神打者歴代代表選手の打点はアテネ五輪・藤本敦士=4打点、北京五輪・矢野輝弘=1打点、13年WBC・鳥谷敬=2打点、東京五輪・梅野隆太郎=打点なし、23年WBC・中野拓夢=打点なし。