「プロレス・DDT」(23日、後楽園ホール) ノアの拳王が出現し、12・28両国国技館大会で青木真也と激突することが電撃決定した。 この日の第3試合、秋山準、青木真也、中村圭吾組-HARASHIMA、納谷幸男、松永智充組は青木が8分14秒…
「プロレス・DDT」(23日、後楽園ホール)
ノアの拳王が出現し、12・28両国国技館大会で青木真也と激突することが電撃決定した。
この日の第3試合、秋山準、青木真也、中村圭吾組-HARASHIMA、納谷幸男、松永智充組は青木が8分14秒、フルネルソン・ホールドで松永を押さえ込んだが、青木が「2025年1月1日、ノアの日本武道館に俺は拳王を討ちに行く!」とマイクアピールすると、当の拳王が姿を見せた。
拳王はイスをリングに投げると「ノアのリングにおまえなんか来るんじゃねぇよ!」と激怒。青木が「12月28日、両国でもいいぞ!1対1で」と応じると、拳王は「俺がこんな安っぽい汚ねぇリングに上がるわけねぇだろ。総合格闘家の青木真也ならまだいい。だけどDDTの青木真也はめちゃくちゃチープに見えてんだよ。おめえホントに強いのか?」と暴言を連発した。
青木が「胸を張って受けてやるよ」と言うと、拳王は「付き人の大和田を連れてきてる。今やって、こいつを倒したら少しは考えてもいい」と提案。青木は「スパーリング、受けてやるよ」と受諾し、緊急試合に突入した。
大和田はエルボー連打で突進するが、青木はフルネルソンホールドで秒殺。中村が「青木さん、俺にもやらせてください。DDTファンをけなすようなクソ金髪野郎。俺がやってやる」と拳王に突っかかって行き、乱闘の果てに拳王は「やってやるよ!」と吐き捨てるように言って退場した。
バックステージで青木が「俺と拳王のシングルマッチ、じゃまするんじゃねぇよ」と叱ると、中村は「拳王、許せねぇ。汚ねぇリングとか言われて。青木さん、一緒に倒してください」と懇願。青木は「拳王を倒すんじゃなく、俺たちが上だというのを証明する。俺たちは下でも同じでもない。俺たちが一番面白くて強いんだ。頑張って戦いましょう」と中村の思いを受け入れた。拳王のDDT参戦は2020年6月6日の無観客配信試合以来となる。
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DDT EXTREME選手権試合は、欧亜の男色ディーノが16歳の高校生レスラー、夢虹を9分18秒、シンデレラ・スリーパー(タイツを1枚脱いでの三角絞め)で葬り、防衛に成功した。12・28両国大会でグレート-O-カーン(新日本プロレス)との一騎打ちに臨むことが発表された。
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元警察官で、全日本でデビューし、21年にDDTに入団したが、がん闘病のため22日に引退を発表した岡田佑介がファンにあいさつし、リングに別れを告げた。
昨年末、下腹部に違和感を覚えた岡田は1月初旬に病院で検査を受けて下腹部に腫瘍がみつかり、同20日に手術を受けた。転移は見られなかったが、検査の結果、悪性だったことが判明。3月から抗がん剤治療を受けるため長期欠場していた。快方には向かっているが、体力的な問題からプロレス活動を続けていくことが困難となり、話し合いの結果、引退という結論に至ったもの。
岡田は「このたび引退することになりました。治療は順調で全然大丈夫です。ですけどいろいろ考えて、このような形を取らしていただきました。プロレスラーになって8年、その約4年間をDDTで過ごすことができました。DDTに来て、幸せやったし、めちゃくちゃ楽しかったです。最高の仲間、お客さんに巡り会えて本当に幸せでした。これからはDDTをファンとして支えていきたい。本当に4年間応援ありがとうございました」と涙で言葉に詰まりながらあいさつ。
高木三四郎と秋山準から花束を贈呈され、リングを降りると所属全選手、引退した坂口征夫さん、赤井沙希さんと握手を交わして退場した。
バックステージでは「DDTでプロレスラーでいられたことは幸せでしたし感謝しています。これから一プロレスファンとして、DDTにかかわっていきたい。DDTの仲間意識というのが、DDTに来て一番よかったことだと思います。なかなかこんな団体は世界でもないんじゃないかと。(今後は)ゆっくり考えて、DDTには何かしらかかわっていきたいし、第二の人生といってもプロレスとは切っても切れないものなので、DDTにどうかかわっていくのか考えていきたい」と笑みを見せていた。