阪神佐藤輝明内野手(25)が90年の歴史を胸に、新生タイガースを築く。ファン感謝デーのオープニングに、来季の新ユニホームを着用してサプライズ登場。伝統と新しさを融合したタテジマに袖を通し、背筋を伸ばした。「クラシックで、一昔前を思わせるよう…

阪神佐藤輝明内野手(25)が90年の歴史を胸に、新生タイガースを築く。

ファン感謝デーのオープニングに、来季の新ユニホームを着用してサプライズ登場。伝統と新しさを融合したタテジマに袖を通し、背筋を伸ばした。

「クラシックで、一昔前を思わせるような。また新しい強いタイガースを作りたいなと思います」

この日、球団創設90周年となる25年からユニホームを一新することが発表された。ホーム用は胸番号がなくなり、キャップはツバの黄色がないブラックベースに変更。伝統のタテジマが際立つシンプルかつクラシカルなデザインだ。ビジター用はブルーグレーをベースに、レギュラーユニホームとしては球団初となる「HANSHIN TIGERS」の胸文字が採用された。

新ユニホームはいずれもリーグ優勝を果たした03、05年当時の配色に似たデザイン。05年は藤川監督がウィリアムス、久保田と「JFK」を決してリーグ優勝に貢献したシーズンだ。レジェンドたちの輝かしい功績に負けない最強チームを、佐藤輝はけん引するつもりだ。

ファン感謝デーでは“初乱闘”も経験した。「相席食堂オールスターズ」とのエキシビションマッチに先発登板し、初回に4失点。代打のらぶおじさんに死球を当てると、両軍ベンチから飛び出した選手たちがマウンド付近でもみ合いに。なぜか1発ギャグ合戦となり、最後はダイアン津田と「ゴイゴイスー」を決めて手打ちに導いた。

初の聖地マウンドと“乱闘”に「いい体験になりました」とニヤリ。「ちょっと寒かったですけど、楽しめました」。充実のリフレッシュタイムを満喫し、虎の新たな歴史へ、また走り出す。【村松万里子】