元中日監督の落合博満氏が9日、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」に新規投稿。今オフ、5人の新監督が就任したが、注意すべき点について語った。 セ・リーグでは阪神・藤川監督、中日・井上監督が誕生。パ・リーグでは楽天・…

 元中日監督の落合博満氏が9日、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」に新規投稿。今オフ、5人の新監督が就任したが、注意すべき点について語った。

 セ・リーグでは阪神・藤川監督、中日・井上監督が誕生。パ・リーグでは楽天・三木監督が再登板し、オリックスは岸田監督、西武は西口監督が新たに就いた。特に藤川監督は落合氏と同様に指導者経験ゼロからのスタートとなったが、「本人がどういう野球をやるか。その一点に尽きると思います」と評した。

 その上で「ピッチャーの監督だったら野球を知っている野手を1人は最低でも連れてこないといけない。野手の監督だったら絶対にピッチャーを仕切れるコーチを連れてこなければうまくはいかない。連れてきたコーチにどれだけ任せられるかっていうのがね。全部が全部、自分が自分がって首を突っ込んでいっちゃうと、空中分解してしまう」と落合氏。「監督に必要なことってね、いかに自分が連れてきたコーチにその部門を任せられるかっていうのが一番重要になる」と言う。

 落合氏は2003年オフの中日監督就任時、森繁和氏を投手コーチとして招聘。キャンプから投手陣を仕切り、ヘッドコーチとしても黄金時代を支えた。落合監督が勇退する11年オフには「オレは(落合)監督に呼ばれてきた人間。球団から残ってくれと言われることもないだろうけど、監督と一緒に去るよ。それがこの世界の道理だ」と語って退団するなど、信頼関係は強固だった。

 落合氏はコーチに任せる理由について「自分は(専門分野以外)素人だもん」とキッパリ。「全部、自分が仕切りたいって人も中にはいると思うんでね。専門分野は専門分野の教え方があるし、それを素人が首を突っ込んでいって、しっちゃかめっちゃかにしちゃうケースが多々あるんでね。そうすると球団は空中分解しますよ」と警鐘を鳴らした。

 だからこそ「任せられるだけの人材をどうやって連れてくるかだと思う。コーチを決めるときに、球団が与えちゃうのか、自分が連れてくるのか。それとっても大事なんですよ」と力説していた。