中日で絶対的な守護神として君臨してきたマルティネス。(C)産経新聞社 日本シリーズの激戦が幕を閉じ、NPBは24年シーズンが完全終了。いよいよ5日からストーブリーグが本格化する。 今オフもFA市場を中心に注目選手の動向が話題となりそうだが、…

 

中日で絶対的な守護神として君臨してきたマルティネス。(C)産経新聞社

 

 日本シリーズの激戦が幕を閉じ、NPBは24年シーズンが完全終了。いよいよ5日からストーブリーグが本格化する。

 今オフもFA市場を中心に注目選手の動向が話題となりそうだが、ひときわ関心を集めているのは、現日本球界を代表するクローザーとなっているライデル・マルティネス(中日)だ。

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 現在28歳のマルティネスは中日入団8年目となった今季も絶対的守護神として君臨。レギュラーシーズン60試合に登板して2勝3敗、防御率1.09、WHIP0.81と圧倒的な成績を記録。43セーブを挙げてキャリア2度目のセーブ王となっていた。

 キャリアの最盛期と言える28歳という年齢もあり、2021年オフに締結した推定年俸2億円の契約が切れる今オフは、高額契約も十分に狙える。井上一樹監督による新体制を発足させた中日は引き留めに全力を尽くす構えを公にしているが、それでも「自分が日本でNo.1のピッチャーだというプライドもある」(CBCテレビ情報番組『チャント!』での井上監督談)という本人は、他球団からの“メガオファー”を引き出す意思が強い。

 すでに水面下では複数球団での争奪戦が繰り広げられている。とくに獲得に熱心とされているのは、来季に日本一奪還を掲げるソフトバンクだ。キューバ出身で全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者によれば、マルティネス側は年俸800万ドル(約11億9200万円)から1000万ドル(約14億9000万円)のオファーを受け取っているという。

 もっとも、鷹のブルペン陣は現有戦力でも質、量ともに12球団屈指。とくに守護神のポストには23年オフに4年40億円の巨額契約を締結したロベルト・オスナもいる。ゆえにマルティネス獲得は不必要ではないかとも思えるが、球団はより盤石なブルペンの構築に余念がないと見られる。

 実際、シーズン中は中継ぎ陣に故障者が相次いだのも事実だ。「絶対的な守護神」と期待されたオスナもシーズンを通して状態が上がらずに安定感を欠いた。その不安要素を球界最高のクローザーとして声価を高めるマルティネスで埋めようというのは流石と言うほかにない。

 マルティネスが最終的な決断を下すのは、おそらくキューバ代表として参戦するプレミア12の終了後。その間に契約金はどれだけ高騰するのかは大いに興味深いところだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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