卓球女子のパリ五輪代表・早田ひな(日本生命)が16日、大阪市内でトークショーを行った。卓球はオフシーズンがなく日本代表として海外遠征も多いため、ファンと直接触れ合うイベントはなかなかないだけに、会場は400人の観衆でぎっしり埋まった。質問…
卓球女子のパリ五輪代表・早田ひな(日本生命)が16日、大阪市内でトークショーを行った。卓球はオフシーズンがなく日本代表として海外遠征も多いため、ファンと直接触れ合うイベントはなかなかないだけに、会場は400人の観衆でぎっしり埋まった。質問コーナーやサイン入りグッズのプレゼントなどで大いに盛り上がり、「こんなに応援していただいて幸せです。結果を出すことで期待にこたえていけたら」と笑顔を見せた。
トークショーでは、東京五輪でのリザーブの経験から、パリ五輪代表をつかむまでの道のり、さらに個人戦で銅メダル、団体戦で銀メダルをつかんだパリでの戦いをたっぷりと語った。左腕を負傷して「コートに立てないかと思った」という状況に追い込まれながら、2つのメダルをつかんだ。「最低限の目標だった(個人戦での)銅メダル獲得を、ケガをした状態でも達成することができた」と振り返ったが、中国に敗れた団体戦の決勝では「最初のダブルスで勝てる可能性があったのに、最後に私が足を引っ張ってしまった」と悔いが残ったことも明かした。
すでに2028年ロサンゼルス五輪へ向けて、フォームから見直していく考えで筋力アップなども課題に挙げた。「いい意味で自分の卓球をぶっ壊して、生まれ変わった早田ひなとしてプレーしたい」とさらなる進化を誓った。パリ五輪で痛めた左腕のケガが再発したため、カザフスタンで行われたアジア選手権を棄権。復帰時期は未定だが「焦りはない。卓球ができない今だからこそ、できることをやってずぶとい人間になれたら」と前向きに語った。