パリ・パラリンピック車いすラグビーで初の金メダルに輝いた日本代表の橋本勝也選手(22)が7日、故郷の福島県三春町で凱旋(がいせん)パレードをした。沿道を埋めた町民に、笑顔で手を振って応えた。 橋本選手は町内の小中高校に進み、卒業後は町職員…

 パリ・パラリンピック車いすラグビーで初の金メダルに輝いた日本代表の橋本勝也選手(22)が7日、故郷の福島県三春町で凱旋(がいせん)パレードをした。沿道を埋めた町民に、笑顔で手を振って応えた。

 橋本選手は町内の小中高校に進み、卒業後は町職員として勤務。車いすラグビーは中学2年から始め、銅メダルを獲得した2021年の東京パラリンピックの後、町を退職して競技に専念。臨んだパリ大会では、日本の中心選手として大活躍を見せた。チーム最多の79得点を挙げ、優勝の立役者となった。

 橋本選手は金メダルを胸に、町の目抜き通り約450メートルを車いすでパレード。橋本選手の幼い頃を知る地元住民や母校の後輩たちから「勝也君おめでとう」「感動をありがとう」などと声をかけられ、涙ぐむ場面もあった。

 続く報告会で橋本選手は「優勝まではつらい日々の連続だったけれど、皆さんの熱い応援でプレッシャーをはねのけることができた。4年後にはまた違うデザインの金メダルを三春に持ち帰りたい」と話し、連覇を誓った。(斎藤徹)