第143回秋季中国地区高校野球大会県予選(県高校野球連盟など主催、朝日新聞社など後援)の決勝と3位決定戦が1日、オーヴィジョンスタジアム下関であった。高川学園が下関国際を破って3年連続7回目の優勝。この両チームと、宇部商に勝って3位になっ…
第143回秋季中国地区高校野球大会県予選(県高校野球連盟など主催、朝日新聞社など後援)の決勝と3位決定戦が1日、オーヴィジョンスタジアム下関であった。高川学園が下関国際を破って3年連続7回目の優勝。この両チームと、宇部商に勝って3位になった西京の3チームが10月25日から島根県で開催される中国大会への出場権を得た。高川学園は3年連続13回目、下関国際は2年連続5回目、西京は18年ぶり4回目。
高川学園は先発した木下瑛二投手(1年)がいったん外野に下がったが再登板し、下関国際の攻撃を抑えた。「気持ちの乗ったストレートとスライダーが持ち味」で、この日は四死球8とやや制球が定まらなかったが、逆転の走者を出した九回表も最後の打者を三振に打ち取った。
打線は同点で迎えた六回、安打に犠打、敵失をからめて2点を挙げ、勝ち越した。
宇部商は3―3で迎えた九回表2死二塁の場面で、西京の三番打者を申告敬遠した。四番の和田大悟選手(2年)は「悔しかった。打つしかない」。狙っていた初球の直球を右翼にはじき返した。懸命に走って本塁に滑り込み、ランニング3点本塁打。これが決勝点となった。
今夏の選手権山口大会でも顔を合わせた両チーム。この時も延長十五回タイブレークの末、西京が競り勝っていた。(青瀬健)