大相撲の秋巡業が1日、東京・足立区で始まった。秋場所を制した新大関・大の里(24)=二所ノ関=は、元大関の高安(34)=田子ノ浦=の胸を借りてぶつかり稽古を行った。「新大関・大の里」とアナウンスされると大きな拍手と歓声を浴び、「より一層頑…

 大相撲の秋巡業が1日、東京・足立区で始まった。秋場所を制した新大関・大の里(24)=二所ノ関=は、元大関の高安(34)=田子ノ浦=の胸を借りてぶつかり稽古を行った。「新大関・大の里」とアナウンスされると大きな拍手と歓声を浴び、「より一層頑張らないといけない」と責任感を漂わせた。大関になると、今までの申し合い稽古と違い稽古相手を指名する。この日相撲を取る稽古はしなかったが、「まだ分からない」と初々しい表情をみせた。

 秋巡業は27日の倉敷(岡山)巡業まで27日間で25か所を回る。大の里は9月25日の昇進後、中高を過ごした新潟・糸魚川市を訪問するなど大忙し。連続優勝がかかる九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)へ「基礎と基本を大事にする。巡業でしっかり切り替えて、九州に向けて頑張りたい」と意気込んだ。6日は故郷・石川での金沢巡業があり「地元・石川に大関として帰れるのはうれしい」と胸を躍らせた。(山田 豊)