日本バドミントン協会は1日、都内で会見し、10月の国際大会に男子3選手の登録手続きを誤って行っていなかったことを発表した。会見では近年多発する選手エントリー業務ミスについて説明され、ずさんな管理体制が浮き彫りになった。2022年以降で今回…
日本バドミントン協会は1日、都内で会見し、10月の国際大会に男子3選手の登録手続きを誤って行っていなかったことを発表した。会見では近年多発する選手エントリー業務ミスについて説明され、ずさんな管理体制が浮き彫りになった。2022年以降で今回で4度目。主な発生原因を人為的ミスとし、「平均1・4人」で登録業務を行っていたことも明らかになった。会見した村井満会長(65)は「私の責任」と謝罪し、再発防止策としてエントリー業務に関わる人員を増やすことや、管轄を強化本部から会長に移すことなどを挙げた。
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日本協会による不手際の背景には、国際大会の選手エントリーシステムもある。原則として選手は同週に複数の大会にエントリーできないが、例えば2つのうち1つの大会で補欠になった場合、他の大会に登録できる規定がある。日本協会の強化本部テクニカルエキスパート・舛田圭太氏(45)は「選手もできるだけグレードの高い大会に出たい考えがある」と説明。実際に補欠になってエントリー期限直前の変更を依頼する場合も多くあるといい、協会担当者の負担は増えている。
ただ、これまでは手続きを行う協会の代表総務が平均で1・4人と十分な確認を行う意識の低さは明らかだ。村井会長も「選手の足を引っ張るミスを繰り返したまま来てしまった」と猛省。何より準備が水の泡となり、予定通りに強化できない選手が一番の被害者。28年ロス五輪を目指す上でも、同じ過ちは許されない。