レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級でパリ五輪金メダルの日下尚(三恵海運)が30日、独ブンデスリーガに向け、同級の21年東京五輪銅メダル・屋比久翔平(ALSOK)と羽田空港を出発した。パリ五輪後の初戦となる。 ブンデスリーガは団…

 レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級でパリ五輪金メダルの日下尚(三恵海運)が30日、独ブンデスリーガに向け、同級の21年東京五輪銅メダル・屋比久翔平(ALSOK)と羽田空港を出発した。パリ五輪後の初戦となる。

 ブンデスリーガは団体戦のリーグ戦形式で争われ、日下は昨季初めて3部のチームで参戦。「人生で初めて1人で海外に行って、いい経験ができた」と五輪の金メダルにつなげた。今季は1部の「SV Germania 04 weingarten」と契約。「興行としてレスリングが楽しまれているところで試合をするのは、選手としてモチベーションにもなる。そういった経験を積んでいきたい」と五輪前から出場を決め、既にスパーリングを再開して調整してきたという。

 28日にはプロ野球・巨人が4年ぶりのリーグVを決めた。巨人ファンの日下は「小さい頃から巨人一筋。何よりもうれしいし、モチベーションになる」と歓喜。特に同じ香川・高松市出身の浅野翔吾外野手に活躍には「優勝の立役者だと思うので、同郷としてうれしい」と大きな刺激を受けたと明かした。

 今後については28年ロサンゼルス五輪を目指すかどうかも含めて明言していないが、まずは26年名古屋アジア大会を目指す意向を表明。「一歩一歩、自分にフォーカスしてやっていきたい」と足元を見据えた。