◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(29日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆3906人) 今季3回目の最終日最終組も、念願の初タイトルには届かなかった。首位タイから出た細野勇策は4バーディ、1ボ…
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(29日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇曇り(観衆3906人)
今季3回目の最終日最終組も、念願の初タイトルには届かなかった。首位タイから出た細野勇策は4バーディ、1ボギーの「68」で通算15アンダーの3位に終わり、「すごく悔しいです」と表情を硬くした。1991年「ダイドードリンコ静岡オープン」を制した羽川豊以来、33年ぶりとなるレフティ優勝はまたもお預けとなった。
序盤からスコアの伸ばし合いが続く中、前半アウトで3バーディを奪い1打リードでサンデーバックナインへ。「ティショットがラフばかりでチャンスを作れなかった」という調子は勝負どころで響き、フェアウェイキープを逃がし続けた14番までパーを並べて停滞の流れに変わる。
6ホールぶりのバーディ直後の16番(パー3)では、崖が迫る左サイドのピンに対してフェードで狙った1打目が「引っ掛けた」とグリーン右手前の深いラフへ。2打目は低く出すアプローチで1.5m弱に寄せたが、イメージ通りに打てたパーパットが左カップを蹴り痛恨のボギー。1組前で「65」をマークした幡地隆寛に逆転を許した。
一方、幡地と同組で首位を2打差で追った金谷拓実は「幡地選手のプレーが素晴らしかった」と勝者をたたえ、「自分のプレーはしっかりできたので悔いはありません」と清々しかった。
出だし1番からいずれも1.5m前後につける3連続バーディで飛び出し、早々に首位をとらえる展開。初めてグリーンを外した6番も、グリーン手前バンカーからつけた2mのパーパットをねじ込みガッツポーズを作った。「途中でピンチもあったけど、いいパーセーブもあった」と6バーディ、ノーボギーの内容に納得の表情。「来週以降につながっていくと思う」と話し、3月の開幕戦から遠いシーズン2勝目に向けて切り替えに努めた。
また、細野と同じく首位タイから出た岩崎亜久竜は「ショットがばらついていて、ティショットがフェアウェイに行かなかった」と3バーディ、1ボギーの「69」と伸び悩み、通算14アンダーの5位で終戦。賞金ランキング10位からの浮上はならず、今大会を終えたランク上位5人に付与される来季米ツアー2次予選会からの出場資格を得られなかった。
岩崎は10月から約1カ月間にわたり米国13会場で実施される1次予選会に臨む予定。(愛知県みよし市/塚田達也)