◆フィギュアスケート ▽東京選手権 最終日(23日、三井不動産アイスパーク船橋) 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進した2024年四大陸選手権銀メダルの佐藤駿(エームサービス・明大)が、175・63点、合計276・50点…

◆フィギュアスケート ▽東京選手権 最終日(23日、三井不動産アイスパーク船橋)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位発進した2024年四大陸選手権銀メダルの佐藤駿(エームサービス・明大)が、175・63点、合計276・50点で初優勝した。

 フリーは4回転4本の構成。最初は武器の4回転ルッツを決めると、次は4回転フリップに挑み、惜しくも着氷が乱れた。4回転―3回転の連続トウループは成功。その後の単発の4回転トウループは転倒となったが、演技後半には、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)からのコンビネーションを2本決めるなどした。競技会では久しぶりの優勝で、「うれしい。今大会をきっかけに、他の大会でも優勝を目指していけるように頑張ります」と喜んだ。

 佐藤は今大会、SPでは自身初の100点超えを果たし、フリーでは4回転4本構成を演じ切った。ノーミスをそろえれば今後、大台の合計300点超えも見えてくる内容で「完璧にこなせたら出せなくはないのかなと思っている。今のままだと難しいので、もっと5コンポーネンツを上げる。まだ、ジャンプに結構意識がいっちゃってるところがあるので、プログラム全体を通して意識を持っていけたら」と見据えた。

 今季、大技の4回転ルッツは安定感抜群で、GOE(出来栄え点)も高く、さらに質の高いジャンプになってきている。「そんなにトレーニングとかは変えてない。今シーズン、ルッツとかすごい調子良くて『なんでかな?』っていうか・・・」と自分でも驚くほど。だが「練習だと良くないんですけど、本番でしっかりと決まっているので、本番強さというか、そういったものが去年に比べて上がったと感じる」と様々な経験を重ね、確かな手応えを感じている。