◆卓球◇ノジマTリーグ(22日、川崎市スポーツ・文化総合センター) 女子の木下アビエル神奈川が3―2で日本生命レッドエルフを下し、開幕3連勝を飾った。2―2で1ゲーム制の延長戦(ビクトリーマッチ)にもつれ込み、平野美宇が11―9で森さくら…

 ◆卓球◇ノジマTリーグ(22日、川崎市スポーツ・文化総合センター)

 女子の木下アビエル神奈川が3―2で日本生命レッドエルフを下し、開幕3連勝を飾った。2―2で1ゲーム制の延長戦(ビクトリーマッチ)にもつれ込み、平野美宇が11―9で森さくらに競り勝った。平野は第2試合でも開幕戦に続いて対戦した竹谷美涼から3―0勝利を挙げ、計2勝でチームを白星に導いた。

 苦手意識も払しょくした。平野のビクトリーマッチ出場は2季ぶり。通算で3度起用されているがいずれも敗れており、意外にもTリーグ7季目での初勝利。「今まではチームの勝利が自分の1ゲームで決定するって思うと、すごい緊張してしまった」と明かしたが、「(パリ五輪)選考レースや五輪の後だったのもあって、あれよりは緊張しないだろうという気持ちでやったので、前よりは緊張しなかった。初勝利ですごいうれしい」と声を弾ませた。

 ハーフタイムでは、ファンサービスの一環としてチームメートから募った平野の人柄についてのコメントをMCが読み上げる時間もあった。『見た目以上のかわいさがある』『面白い』『普段は優しいがダメなことは言える。キャプテンに向いている』など褒め言葉が飛び交い、「試合も勝てて、みんなもすごい褒めてくれて、今日は最高の日でした」と笑顔が止まらなかった。

 8月24日の開幕戦はパリ五輪直後ということもあり、気持ちの作り方に苦しんだ。その後も今後の競技との向き合い方について悩む日々だったが、最近は「何となくまとまってきた」と方向性は見えつつある。「私は目の前のことをまず行動することで、すっきりするタイプだと思った。目標を決めることよりも、こうすれば強くなるんじゃないかというのがあれば、まずは行動することが今の自分には大事なのかなって」。迷いの消えた表情で、ホーム開幕2連戦を終えた。