日本卓球協会は21日、都内で理事会を開催した。馬場美香強化本部長が会議後に取材に応じ、男女の代表監督について、年内にも発表する見通しを示した。馬場強化本部長、日本協会の理事、学識経験者ら数名からなる次期監督推薦プロジェクトを立ち上げて人選…

 日本卓球協会は21日、都内で理事会を開催した。馬場美香強化本部長が会議後に取材に応じ、男女の代表監督について、年内にも発表する見通しを示した。馬場強化本部長、日本協会の理事、学識経験者ら数名からなる次期監督推薦プロジェクトを立ち上げて人選を進めており、「できるだけ早く決定し、決まれば(12月の定例理事会を待たずに)臨時理事会を開いて承認されたら発表する」と説明。今夏のパリ五輪を率いた男子の田勢邦史監督、女子の渡辺武弘監督の任期は来年3月末までだが、任期中に新監督が決まった場合は引き継ぎ期間を設ける。

 また、28年ロサンゼルス五輪の日本代表選考基準については、新監督を交えて強化本部として協議し、来年にも選考の方向性を発表する予定だという。正式に代表選考基準として決まるのは国際オリンピック委員会(IOC)が五輪の約1年前に出場資格の要件を発表してからになるが、日本協会として世界ランキングの扱いなど大まかな方向性は早期に固める見通しで、馬場強化本部長は「次期監督の意見を聞いて、なるべく早く選考の方向性を決めたい」と述べた。

 今夏のパリ五輪に向けては、従来の世界ランキングに準拠した選考基準ではなく、国内選考会を主軸にした独自の選考ポイントを用いて、2年間の代表レースの上位各2人をシングルス代表に決定した。日本協会としては22日にパリ五輪の総括会議を実施するという。