<大相撲秋場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで秋場所3日目から休場中の関脇貴景勝(28=常盤山)が20日、現役引退することが分かった。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)が、この日午後に、日本相撲協会に貴景…
<大相撲秋場所>◇13日目◇20日◇東京・両国国技館
頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで秋場所3日目から休場中の関脇貴景勝(28=常盤山)が20日、現役引退することが分かった。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)が、この日午後に、日本相撲協会に貴景勝の引退届を提出したことを明かした。
常盤山親方は「11日目の夜に貴景勝から『お話ししたいことがあるので』と連絡があり、部屋に来た。部屋で会って『引退させていただきます』と伝えてきた」と、やりとりを明かした。同親方は「よくやりました」と、労をねぎらっていた。
引退会見は、早ければ14日目の21日にも行われる予定。今後は年寄「湊川」を襲名し、常盤山部屋の部屋付き親方として後進を指導する。
貴景勝は14年秋場所で初土俵を踏み、16年夏場所で十両、17年初場所で幕内に昇進。18年九州場所に小結で幕内初優勝。19年夏に大関昇進。突き押しを武器に、通算4度、賜杯を抱いた。
かど番の先場所で5勝10敗に終わり、通算30場所在位した大関から5年ぶりに転落。今場所10勝以上の特例による、1場所での大関復帰を目指したが、初日から2連敗。3日目に「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで3週間程度の安静加療を要する見込み」として休場し、大関復帰は消滅していた。
慢性的な首の痛みに悩まされ、昨年名古屋場所を最後に優勝から遠ざかっており、今年は5場所で勝ち越し1度、休場は4度と苦境にあえいでいた。