パリ・パラリンピック柔道女子57キロ級(弱視)で金メダルを獲得した広瀬順子選手が19日、愛媛県庁と松山市役所を訪れた。中村時広知事からは、愛顔(えがお)のえひめ文化・スポーツ賞「スポーツ大賞」、野志克仁市長からは、市文化スポーツ栄誉賞が贈…

 パリ・パラリンピック柔道女子57キロ級(弱視)で金メダルを獲得した広瀬順子選手が19日、愛媛県庁と松山市役所を訪れた。中村時広知事からは、愛顔(えがお)のえひめ文化・スポーツ賞「スポーツ大賞」、野志克仁市長からは、市文化スポーツ栄誉賞が贈られた。

 コーチを務める夫の悠さんが同行した。広瀬選手は県庁で「(5位だった)東京パラリンピック大会の悔しさから立ち直って、金メダルを獲得することができました。たくさんの応援、ありがとうございました」とあいさつした。

 頂点に立った広瀬選手の最大の危機は、準決勝で右腕を相手選手の関節技に取られた場面。相手が別の技に移行した瞬間に逃れることができたが、骨が折れる寸前だったという。

 中村知事との懇談では「負けたら3位決定戦があることを忘れていて。どうせ負けるなら、最後だし折れるまで我慢しようと思っていました」と当時の心境を語った。(宮沢崇志)