<関東大学ラグビー対抗戦:早稲田大57-6立教大>◇14日◇東京・駒沢陸上競技場6年ぶり優勝を狙う早大の日本代表FB矢崎由高(2年=桐蔭学園)が、4トライで開幕戦勝利に導いた。立大を57-6で圧倒。プレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞し「1敗…
<関東大学ラグビー対抗戦:早稲田大57-6立教大>◇14日◇東京・駒沢陸上競技場
6年ぶり優勝を狙う早大の日本代表FB矢崎由高(2年=桐蔭学園)が、4トライで開幕戦勝利に導いた。立大を57-6で圧倒。プレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞し「1敗もせずに『荒ぶる』を取りたい」と誓った。大学日本一時のみ許される第2部歌「荒ぶる」を5季ぶりに響かせる。
格が違った。12-6の前半33分、体勢を崩しながらも走りきって主導権を握るトライ。前半を26-6で折り返すと、後半16分には鋭いステップとスピードで自陣から約60メートルの独走トライ。同18分は味方キックに反応して3本目、同35分には積極的な顔出しで4本目を挙げた。元日本代表の大田尾竜彦監督(42)から「自分でギアを入れられる」と高評価を受け、矢崎自身も「ボールを多く触ることで、チャンスが多くなればいい。ボールタッチを意図的に増やしています」とうなずいた。
今夏にかけては日本代表の正FBとして、代表戦6試合連続で先発。8月25日カナダ戦後に早大へ合流した。世界を知った20歳に慢心はない。「ブレークダウン(ボール争奪戦)の精度だったりは、まだまだ『荒ぶる』に足りない。全員で上げていかないといけない」。今季は4連覇が懸かる帝京大、宿敵の明大などと実力伯仲。矢崎と早大の挑戦が始まった。【松本航】