「ドジャース3-6カブス」(10日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手は4打数無安打で3試合ぶりのノーヒットに終わった。2打席連続で飛距離110メートル超えの大飛球を放つも、フェンス手前で失速し47号はならなかった。 カブス・今永昇…

 「ドジャース3-6カブス」(10日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は4打数無安打で3試合ぶりのノーヒットに終わった。2打席連続で飛距離110メートル超えの大飛球を放つも、フェンス手前で失速し47号はならなかった。

 カブス・今永昇太との対戦となった初回、1球でポップフライに仕留められると、無死一、二塁の第2打席では一塁へ痛烈なゴロを放つも野手の正面を突いて併殺打になってしまった。

 第3打席はスライダーを完璧にとらえたかに思われたが、打球は右翼フェンスの手前で失速。飛距離は114メートルだったが、右中間最深部でキャッチされるとスタンドは大きなタメ息に包まれた。

 そして八回の第4打席。再び右中間へ大飛球を放ったが、またもフェンス手前で失速し、相手中堅手にキャッチされた。飛距離は112メートルだったが、惜しくも47号はならず。直前の八回表にはドジャースをまさかの悪夢が襲っていた。

 イニングをまたいだベシアが先頭への四球を許し、ロバーツ監督はフィリップスにスイッチ。だがバーンズの失策でピンチを広げると、鈴木誠也外野手に中前適時打を浴びた。さらに中堅・エドマンの悪送球がからんで一気に同点。なおも1死一、二塁から二塁を守るK・ヘルナンデスの適時失策で逆転を許し、フィリップスは相手の勢いを止められず一挙5失点で試合をひっくり返された。

 チームはカブスに痛い連敗。ただ山本由伸投手が復帰登板で4回1失点、8奪三振と復活を印象づけたのは好材料だ。九回には負傷者リストから復帰したグラテロルがピンチを招きながらも、無失点に封じた。

 カブスは今永昇太投手がメジャーワーストタイの1試合3被弾も、ドジャースが誇るMVPトリオを無安打に抑えて7回3失点と粘りの投球。13勝目の権利を手にした。鈴木は九回にも安打を放ち、9月初の猛打賞となる1試合3安打の固め打ち。13試合ぶりの爆発でチームの逆転勝ちに貢献した。