バスケットボールB1の茨城ロボッツが10月開幕の2024~25シーズンに向けて新戦力を整えつつある。 中国出身のサンシャオ選手(27)=本名・孫思堯=は身長210センチ。高さと力強さに加え、器用さも併せ持つビッグマンだ。来日前からチームメ…
バスケットボールB1の茨城ロボッツが10月開幕の2024~25シーズンに向けて新戦力を整えつつある。
中国出身のサンシャオ選手(27)=本名・孫思堯=は身長210センチ。高さと力強さに加え、器用さも併せ持つビッグマンだ。来日前からチームメート全員の顔や名前を覚えるなど勉強家の一面もある。米国の大学で腕を磨き、中国のプロリーグで活躍。同国外のリーグは今回が初挑戦となる。
8月26日の記者会見でサンシャオ選手は「よろしくお願いします」と日本語で切り出し、英語で「初めての国外リーグ挑戦で、とてもエキサイティングに思っています。人としても選手としても日本で成長したい」と話した。Bリーグやロボッツの印象を「ガードがとにかく速い。意識的にテンポアップしてフィットしたい」と述べた。
指揮官のクリス・ホルムヘッドコーチ(HC)は「高身長ならではのプレーはもとより、外国人選手が日本で成功する秘訣(ひけつ)はコミュニケーション。サンシャオ選手は日本人選手にも外国人選手にも積極的に話しかけることができる。チームが一丸となる要にもなれそうだ」と期待する。
それに先立つ7月22日には日本人3選手のお披露目もあった。長谷川暢(のぼる)選手(27)は埼玉県出身。能代工業高校、早稲田大学を卒業後、秋田ノーザンハピネッツで活躍した。「経験をチームに還元したい。勝利に貢献するだけでなく、自分がチームを引っ張っていきたい」
駒沢颯(はやて)選手(26)は青森県出身。八戸学院光星高校から日本大学に進み、青森ワッツなどでプレーした。「B1は初めてなので自分の良さを思い切り出してロボッツファンの熱量に応えたい」
遠藤善(ぜん)選手(25)は新潟県出身。帝京長岡高校、日本体育大学を経て、新潟アルビレックスBBなどに所属した。「スピードとフィジカル、スリーポイントシュートが自分の武器。応援よろしくお願いします」
ロボッツは前季の成績は12勝48敗で、東地区(8チーム)の最下位に沈んだ。B1全体では24チーム中22位となり、B2降格(23、24位)の瀬戸際で踏みとどまった。新シーズンは26年から始まる新たな最上位リーグ「Bプレミア」参入へ向けて心機一転の飛躍が求められる。(中村幸基)
◇
茨城ロボッツは24~25シーズンに主将2人体制で臨む。主将在任5季連続となるベテラン平尾充庸(あつのぶ)選手(35)と、新加入の長谷川暢選手(27)だ。
主将2人体制は、クリス・ホルムヘッドコーチ(HC)が発案した。平尾選手の負担を減らすとともに、長谷川選手には将来的にもリーダーとしてチームを牽引(けんいん)し続けてほしいと期待して白羽の矢を立てた。
ホルムHCは「最も重視しているのはチームカルチャーの醸成です。2人が中心に立ち、行動で示し、自ら語り、リーダーシップを進んで発揮することがロボッツには必要」と話している。
平尾主将は「主将として築き上げてきたことを長谷川選手に引き継ぎながら、コーチ陣と選手のパイプ役、チームの支えになれるよう全力を尽くす」とコメントした。
長谷川主将は「チームがより良い方向に進んでいけるように、たくさんコミュニケーションを取りながら頑張っていく。ロボッツらしい速い展開のバスケットボールに貢献したい」という。