関東大学ラグビー対抗戦で4年ぶりの優勝を目指す明治大の神鳥裕之監督(49)が2日、チームの伸びしろに期待を込めた。7日の対抗戦開幕を前に、都内で開かれた共同会見に出席。昨季は対抗戦と全国大学選手権で2位と頂点に届かず「今季は大学ラグビー界全…
関東大学ラグビー対抗戦で4年ぶりの優勝を目指す明治大の神鳥裕之監督(49)が2日、チームの伸びしろに期待を込めた。
7日の対抗戦開幕を前に、都内で開かれた共同会見に出席。昨季は対抗戦と全国大学選手権で2位と頂点に届かず「今季は大学ラグビー界全体が混戦。過去のチームとの比較でいえば、まだまだ未完成。昨季はメンバーが固まっていて、完成度が高かった。その分、伸びしろが非常にある。まずはセットプレー。明治として譲れない。スクラム、ラインアウトの精度、モールでトライを取る力。もっとレベルを上げていきたい」とシーズンを見据えた。
8月は1年時から主力のWTB海老沢琥珀(2年=報徳学園)が日本代表活動を経験。春からエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの指導を受けた選手もおり、多くがU20(20歳以下)日本代表活動にも携わった。チームとしては入れ代わりが激しく、神鳥監督は「やるべきことは変わらずに取り組んできた。すぐにチームとしてフィットできるかというと、簡単ではない。春シーズンの難しさはあったけれど、夏合宿で全員がそろってフィットしてきた。2週間で成長のプロセスを感じられたので、さらにシーズンへ加速していきたい」と現状を明かした。
8月の長野・菅平合宿では筑波大に31-35、天理大に28-29、帝京大に28-31で競り負けた一方、京産大には48-31で快勝した。対抗戦初戦は9月8日青山学院大戦(北海道・月寒ラグビー場)で、12月1日に控える伝統の早稲田大戦(東京・国立競技場)まで7試合を予定する。悲願の頂へ、現状に満足することなく進化を求める。【松本航】