男子プロテニス協会のATPは15日、エレクトリック・ライン・コール(電子線審)が不具合を起こし機能しなかった場合のルールを変更したと発表した。>>【動画】選手やファンから非難殺到!物議の判定 実際のシーン<<>>シナー、ズベレフらシンシナ…

男子プロテニス協会のATPは15日、エレクトリック・ライン・コール(電子線審)が不具合を起こし機能しなかった場合のルールを変更したと発表した。
>>【動画】選手やファンから非難殺到!物議の判定 実際のシーン<<
>>シナー、ズベレフらシンシナティOP組合せ<<
13日に行われた男子テニスのシンシナティ・オープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)1回戦で、第11シードのT・フリッツ(アメリカ)と世界ランク49位のB・ナカシマ(アメリカ)が対戦。
この試合の第2セット第6ゲームで、ラリー中にナカシマが放ったボールがアウトだったにも関わらず、エレクトリック・ライン・コールが作動せずプレーが続いた。その後ラリーの途中で主審がプレーを止め、機械に不具合があったことをコールした。
主審もアウトであったことを認識していたため、フリッツにポイントが入ると思われたが、主審はここでポイントのやり直しという判定を下した。
主審はフリッツがラリーをすぐに止めなかったことをやり直しの理由としたが、フリッツは「アウトだったのだから自分のポイントだ」と抗議した。
しかし判定は覆らず、フリッツはやり直しのポイントを獲得したものの、4-6, 6-4, 6-7 (4-7)のフルセットで敗れた。
試合後、フリッツは「エレクトリック・ライン・コールがあるのに自分でポイントを止める必要があると言われることを想像してみてくれ」「やり直しのポイントを獲得したことを考えると、これで試合の結果に何か変化があったとは思わない。言い訳ではなくて、非常識な判定について指摘しているだけだ」と自身のXに投稿した。
この場面をATPが運営するTennis TVがインスタグラムに投稿すると、現役選手から非難が殺到した。
世界ランク5位D・メドベージェフ「馬鹿げた判定だ。ボールはアウト、ポイントは終了、ポイントはフリッツ。なぜこうならなかったのか?」
世界ランク27位F・ティアフォー(アメリカ)「先週、僕に起こった同じ問題も解決しなければならない。ATPもっと頑張れ」
世界ランク57位A・ミケルセン(アメリカ)「ボールはアウトだったのに、なぜポイントをやり直しているんだ」
世界ランク71位C・ムーテ(フランス)「これが史上最悪の判定か」
現役選手、そしてファンからも非難が殺到したことを受け、ATPは15日に声明を発表し、ルールの見直しを行ったと発表した。
「モントリオール(前週大会)とシンシナティのエレクトリック・ライン・コールで発生した技術的な問題を受けて、私たちはプロトコルの徹底的な見直しを実施しました。今後は、(システムによってアウトと判定されなかった場合)ラリー中に公式判定がポイントの早い段階でボールがアウトになったと判断すれば、その決定は有効となる」
なお、フリッツはこの声明に対し「ありがたい。ボールをアウトしたらポイントを失う… 画期的なことだ」と皮肉を交えて投稿した。

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