<プロボクシング:IBF世界フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇10日(日本時間11日)◇米ニューメキシコ州アルバカーキ・ティングリーコロシアムIBF世界フェザー級11位アンジェロ・レオ(30=米国)が新王者になった。4度目防衛戦だった同級…
<プロボクシング:IBF世界フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇10日(日本時間11日)◇米ニューメキシコ州アルバカーキ・ティングリーコロシアム
IBF世界フェザー級11位アンジェロ・レオ(30=米国)が新王者になった。
4度目防衛戦だった同級王者ルイス・アルベルト・ロペス(30=メキシコ)に挑み、10回1分16秒、KO勝利を収めた。これでWBO世界スーパーバンタム級王座に続き、世界2階級制覇となった。
レオは「(トレーナーの父ミゲル・レオ氏に)感謝している。合宿を助けてくれたのは父。厳しい指導だったが、私のディフェンスが完璧になった。ロペスが強烈なパンチを持つファイターだったのでディフェンスはしっかりしなくてはいけなかった。彼を捕まえることができた」と喜んだ。
トリッキーな動きで攻め込む王者ロペスに対し、レオは右フックなどで攻め続け、10回にはカウンターで左フックを打ち込んでダウンを奪取。大の字の倒れたロペスのダメージは大きく、そのまま10カウント。ロペスにプロ初黒星をつけたレオは「あの左フックは合宿中ずっと4~5カ月間、練習してきた。ジムだけでなく、自分の部屋、鏡の前でも。あの左フックを出し続けて、10回にそれが功を奏した」と振り返った。
世界2階級制覇王者となったレオの目指すターゲットは王者対決だという。「王者全員と戦いたい」とし、WBO世界同級王者ラファエル・エスピノーザ(30=メキシコ)や1階級下となる4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)の名を挙げ「誰でも戦ってみたい」と意欲的だった。レオのプロで唯一の敗退は21年1月、WBO世界スーパーバンタム級王者として臨んだスティーブン・フルトン(米国)戦のみ。昨年は米国でWBA世界スーパーバンタム級2位那須川天心(25=帝拳)のスパーリング相手も務めていた。
また8月24日には大阪・大和アリーナでIBF世界フェザー級3位亀田和毅(33=TMK)が同級2位レラト・ドラミニ(30=南アフリカ)と同級挑戦者決定戦を控えている。この勝者が新王者レオへの挑戦権を手にすることになる。