◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72) 長らくクラブ契約フリーが続く原英莉花。ここ1、2年は、ドライバーはキャロウェイ、アイアンはミズノという印象が強かった。軽井沢で彼女の…
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72)
長らくクラブ契約フリーが続く原英莉花。ここ1、2年は、ドライバーはキャロウェイ、アイアンはミズノという印象が強かった。軽井沢で彼女のキャディバッグの中身をのぞいてみると、その14本はガラッと変わっていた。
ドライバーとアイアンはタイトリストに統一。ドライバーは新しい「GTシリーズ」の中で、一番シャロー形状で寛容性の高い「GT2」を選んだ。
「最初に『3』を打たせてもらったのですが、重心距離が短くてドターンってくるなって思って」と独特の表現で解説。原が思うよりフェースの返りが早かったという。「そのあと『2』を打たせてもらったら、フェースの返り具合がちょうど良かった。『2』も『3』もどっちを打っても初速が出て飛びましたが、『2』の安定感が自分の中で勝りました」と、今週テストして即投入を決めた。
合わせるように、3番ウッド、7番ウッドも「GT2」にスイッチ。7番ウッドとキャロウェイの「APEX UW」は同じ21度だが、7番ウッドのほうが長く、10yd差の距離の階段はキープしている。
アイアンは「もう1カ月前ぐらいから使っています」と、ドライバーよりひと足早くタイトリストの「T150」に替えていた。実はその陰には、とある男子プロの存在があった。
「トッド・ペク(米国)さんに勧められたんですよ。『フェースに引っ付くような打感が好きで昔から軟鉄が好みなんですよね』とお話ししたら、それなら『T150』を試してみるといいよって言われて」
ペクと原がなかなかすぐに結び付かないが、彼女が所属するマネジメント会社の社長を通じて知り合ったという。原はすぐさま中古ショップに行き、T150を購入して試打。いきなりタイトリストの担当者にリクエストはせず、「まずは試打してから決めようかなと。使わないかもしれないのに作ってもらうのは嫌だなと思って」と律儀な面をみせる。
「カオも良かったですし、何より打感がすごく良かったです。フェースに引っ付く感じと距離感がマッチしていた。柔らかすぎると距離が足りないことが今まであったので」と、すぐさま投入を決めた。
今や原の代名詞ともなっているロングネックのマレットパターも、実はペクからの助言があったという。
「ちょうど昨年のこの試合でロッシーのロングネックのパターに替えたんです。私の元々のエースのピン型がロングネックだったのですが、マレットはなぜショートネックなのってペクさんに言われて。『確かに!』って思って、すぐに作ってもらったんです」。そこから不動のエースとなった。
ドライバーもアイアンも一新して心機一転、来週は世界ランキングを上げるため米女子ツアー「ISPS Handa スコットランド女子オープン」にエントリー。これで戦う準備は整った。
<原英莉花の14本>
ドライバー:タイトリスト GT2ドライバー(9度)
シャフト:USTマミヤ LIN-Q M40X(重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:タイトリスト GT2 フェアウェイウッド(3番13.5度、7番21度)
シャフト:USTマミヤ LIN-Q M40X(重さ60g台、硬さS)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW(21度)
シャフト:USTマミヤ ATTAS EZ(65S)
アイアン:タイトリスト T150アイアン(6~PW)
シャフト:USTマミヤ ATTAS FF アイアン95
ウェッジ:ゾディア プロトタイプ(49度、55度、58度)
シャフト:USTマミヤ ATTAS FF アイアン95