<パリオリンピック(五輪):ゴルフ>◇10日◇女子◇最終ラウンド◇ゴルフナショナル(6374ヤード、パー72)【パリ=木下淳】笹生優花(23)は82と大きく落として回り、通算17オーバー、305で2度目の五輪を終えた。少しでも上の順位へ、こ…
<パリオリンピック(五輪):ゴルフ>◇10日◇女子◇最終ラウンド◇ゴルフナショナル(6374ヤード、パー72)
【パリ=木下淳】笹生優花(23)は82と大きく落として回り、通算17オーバー、305で2度目の五輪を終えた。少しでも上の順位へ、この日は1番パー4から4連続パーと前日までの課題を修正したかに見えたが、最終的には2バーディー、6ボギー、3ダブルボギーと苦しんだものの、すがすがしかった。
前回21年の東京五輪は通算10アンダーで9位。今回は今年6月に行われたメジャー第2戦、全米女子オープンを制した実力を見せられない、もどかしい状況が続いたが、ホールアウト後の取材エリアでは「楽しかったです」が第一声だった。笑顔だった。
五輪とメジャーの違いを尋ねられると「カットがないところ」と笑わせた。女子は60人が出場。確かに五輪は予選落ちがない。それ以外では「比べられないですね。オリンピックはオリンピックで素晴らしいものがあると思いますし、メジャーはメジャー素晴らしいものがある」とした。
今回は32競技329種目が行われる祭典。続けて「本当はいろいろなスポーツを、時間があれば見に行きたかったんですけど、他の選手たちも自分の競技が終わったら他を観戦してますけど、ゴルフは2日目が終わったから野球を見に行くとかできないので。でも、そういう意味でもメジャーの試合とは違うのかな」とも語った。
気は早いが、拠点の米国で開催される28年ロサンゼルス五輪については「別にメダルを取りたくないわけではないですけど、やはり4年に1回しかないので。次のロスも出られるかどうか分からない中、あらためて今回、出られただけで自分はすごくうれしかった」と振り返った。
前回はフィリピン、今回は日本を背負ったことには「東京五輪は(新型コロナ禍の無観客で)応援する人が誰もいなかったけど、今回の雰囲気はすごく違いました。フィリピン側でも日本側でも、すごく面倒を見てくれますし、うれしい。次も出られればいいですけど、自分だけでなく、みんなにもこの経験をしてほしい」と語った。
また新たな1歩へ。来週はスキップし、今年のメジャー最終戦、AIG全英女子オープンへ向かうつもりだ。